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倏然雨滌暑

遙空雲漲阻驕陽

風起奔雷荷気香

白雨傾盆天似滌

鬱陶忽散彩虹長

倏然（しゆくぜん）として雨暑を滌（あら）ふ

遙空（えうくう）に雲漲（みなぎ）りて驕陽（きやうやう）を阻み

風起こり雷奔（はし）れば荷気（かき）香る

白雨（はくう）盆を傾（かたぶ）け天滌（あら）ふに似たり

鬱陶忽（たちま）ちに散じて彩虹（さいかう）長し

※韻は下平声七陽の陽・香・長、平起式七言絶句の習作なり（生熟れの段、諸賢の海容を請ふ）

備考備忘：

〔平字○／仄字●〕　

【起】〇〇〇●●〇○（韻）

【承】〇●〇○●●〇（韻）

【転】●●〇〇〇●●　　　

【結】●○●●●〇○（韻）

令和二年の盆の入り、雨後の上天に顕れし二橋の虹を見て

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