応援コメント

驊騮」への応援コメント

  • 工藤様、一日千里を走ると言われる駿馬の章を拝読致しました。
    「ディープインパクト号急死の報に接して」お書きになったのですね。即興曲の勢いで生まれる音ではない深さを感じました。こういう文面を即興で脳裏に描き出され、出力なさっているのでしたら、ますます畏怖の念を憶えます。楽世(うましよ)に対して幽世(エリュシオン)の対比が印象に残ります。

    彦星様、このたび織ったばかりの「小夜衣」をヒナコに纏わせる所存でございます。えぇ、やはり私は織姫の柄ではないのですが、自分の物語を織るのは速いようで困ったものです。工藤様の、まさに彦星たる煌めきを放つ「口語体を用いた擬古文」……其の美文には程遠い世界への共有ですが、お許しくださいませ。

    ご高察どおりでしょうか……「雛」の時代を拗らせた故の「ひいな」で在ることを認め、ますます拗らせていこうと思います。偏頭痛は拗らせないように、台風の季節、お互いに気圧に負けず生きましょう。でハ又。

    作者からの返信

    宵澤樣

    ディープインパクトの死から今月末でちょうど1年経つようです。この度もご高覧下さいまして有り難うございました。当時は仕事中に舞い込んできた訃報に茫然とし、帰宅後に一気に書き上げた記憶があります。アップした日付が翌8月1日ですから、本当に起筆して直ぐに書き上げたようです(因みに昨日、筆の「滑り」を若干補正したのは内緒です)。そのような拙文を「即興曲」に擬えて下さるところ、流石だなと思いました。即興らしく、それこそサラブレッドの小気味良いキャンターのようにいま少し軽やかに仕立てても面白かったのかもしれないのですが、如何せん思い掛けない訃報の「大いなる衝撃」に脳も麻痺していたようで……馬だけに「うま」しよ、だなんて不謹慎なことにも後になって気付きました。そしてその、お目を留めて下さった「楽世(うましよ)」と「幽世(エリュシオン)」との対比、後者は「かくりよ」と訓じた方が釣り合いが良さそうですが、神の馬が棲む楽園と「エリュシオン」の訓が符合したのでしょう。数多の名馬が死して集う苑のようなものが何処かにあるようなイメージでした。

    「小夜衣」、すでにヒナコお母樣がお召し下さっているようですね。先刻、不躾ながら瞥と最新話を垣間見に伺っておりました。週末に改めまして、じっくりと拝読に参上させて頂ければと存じます。

    語彙そのものの燦めきに頼るばかりの拙文も、細々と書き続けていけばその燦めきが何時の日にか「天河」の流跡の如くに残るでしょうか。煌びやかなれど忘れられ、あるいは亡びつつある語彙を、何方かがその河中から砂金を浚うように見つけ出して下さったことで、現代において再び陽の目を見るならばこれに勝る悦びはありません。

    私もそろそろ、溜めに溜めた語彙をダムから放流して「天河」を伸張させるべき時節にあるようです(でないと、早晩、宵澤さんに「砂金浚い」され尽くしてしまうのですから……笑)。今後とも「絶対少女」の探究とともに、拙文よりの語彙浚い、何かお気に入りのものあらばよしなにお願い申し上げます。しからば。

    編集済