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2020年3月28日 23:37
工藤行人様また、お邪魔致しますm(__)m 御親切な、素晴らしき語釈でございました。「青柳のまゆにこもれる糸なれはくる春のみそ色まさりける」をはじめとした古語の世界の、平仮名表記の「こもれる」も、また味わい深いです。大気や空気が動くとき「こもれる」を使いたくなってまいりました。が、現代では「籠れる」と、とられてしまう可能性を踏まえ、重々気を付けて使いたい所存です。「白和え」という名詞はあれど「白和える」という動詞はない。たしかに、そうですね。「木洩れ陽」はあれど「木洩れる」はないところ、工藤さまの語彙の世界から発見・拝借致しまして、家のラルムが大変、喜び光栄に双眸を潤ませております。本当に有難うございました。工藤さまの語彙の書、私の好きな先生の『ことばのブリキ罐』のように感じられ、また眺めさせて頂きたく願います。正直、工藤さまの世界を分かっているかと問われましたら自信が無く、ただ感じているだけなのですが、それは「美」と対峙する時間ということで、お許しください。気紛れに、この言葉が好きとコメントを送信するかもしれませんが、それも、ご容赦くださいm(__)m「誩(いいあらそ)」う……此の度、初めて目にしました。工藤さまの自家製の辞書にしか載っていない言葉でしょうか。
作者からの返信
宵澤樣お返事が遅くなりまして失礼しました。応援コメント、ありがとうございます。いつもいつも当方の弄する言辞を一つ一つ丁寧にお汲み取り下さって、コメントやご返信の文面にさり気なく潜ませて下さる細やかなお心遣いに感銘を受けております。さて、七面倒くさい「取扱説明書(擬き)」にお付き合い下さったうえ、「木洩れる」が、これもさり気なく御作の世界に席を占めて「生きている」姿を拝見しまして、私もここ数日で頂戴した宵澤さんのお言葉を噛みしめながら感慨を新たにしております。>正直、工藤さまの世界を分かっているかと問われましたら自信が無く、ただ感じているだけ 正直、私自身も同じような感覚でおりまして、むしろ「自分は何に美を感じ、あるいは好もしく思うか」という未だ潜在したままの自己意識を、書くことによって発見していく面白さに魅せられて細々と書いているのが現状です。カクヨムで散文を書いてみて、初めて気づいた性向が少なからずあるのみならず、最近では宵澤さんはじめ、ありがたく頂戴するコメントによって、思いもよらないことに気づかせて戴く機会も増えてきました。ただただ「感じて」下さるというだけでもありがたい……というよりも、美とはむしろそのように享受されるべきものなのかもしれませんね。>工藤さまの語彙の書、私の好きな先生の『ことばのブリキ罐』のように感じられ、畏れ多いことです。しかも『ことばのブリキ罐』は未読でして。「特製《豆蔵辞典》」(『絶対安全少年』所収)のようなものでしょうか……? 落ち着いたらちょっと探してみます。「誩(いいあらそ)う」は当「豊穣なる語彙世界」に所載の「理義字」に参考文献として挙げております『四民童子字尽安見(しみんどうじじづくしあんけん)』(近世、子どもの読み書き指南書のようなもの)の「理義字集」という項目に掲載されていたかと記憶しております。「林」「森」などのように同じ字を複数連ねたり重ねたりして作られた漢字が「理義字」ですが、他にも「甡(ならびゆ)」く、などというものもあって、思わず唸らされます。こういう〈遊び〉は小学校の国語の授業あたりでやると面白いだろうな、などと思うのですが……。落ち着きましたら、御作へもコメントを残させて頂きます。
工藤行人様
また、お邪魔致しますm(__)m 御親切な、素晴らしき語釈でございました。
「青柳のまゆにこもれる糸なれはくる春のみそ色まさりける」をはじめとした古語の世界の、平仮名表記の「こもれる」も、また味わい深いです。大気や空気が動くとき「こもれる」を使いたくなってまいりました。が、現代では「籠れる」と、とられてしまう可能性を踏まえ、重々気を付けて使いたい所存です。「白和え」という名詞はあれど「白和える」という動詞はない。たしかに、そうですね。「木洩れ陽」はあれど「木洩れる」はないところ、工藤さまの語彙の世界から発見・拝借致しまして、家のラルムが大変、喜び光栄に双眸を潤ませております。本当に有難うございました。
工藤さまの語彙の書、私の好きな先生の『ことばのブリキ罐』のように感じられ、また眺めさせて頂きたく願います。正直、工藤さまの世界を分かっているかと問われましたら自信が無く、ただ感じているだけなのですが、それは「美」と対峙する時間ということで、お許しください。気紛れに、この言葉が好きとコメントを送信するかもしれませんが、それも、ご容赦くださいm(__)m
「誩(いいあらそ)」う……此の度、初めて目にしました。工藤さまの自家製の辞書にしか載っていない言葉でしょうか。
作者からの返信
宵澤樣
お返事が遅くなりまして失礼しました。
応援コメント、ありがとうございます。
いつもいつも当方の弄する言辞を一つ一つ丁寧にお汲み取り下さって、コメントやご返信の文面にさり気なく潜ませて下さる細やかなお心遣いに感銘を受けております。
さて、七面倒くさい「取扱説明書(擬き)」にお付き合い下さったうえ、「木洩れる」が、これもさり気なく御作の世界に席を占めて「生きている」姿を拝見しまして、私もここ数日で頂戴した宵澤さんのお言葉を噛みしめながら感慨を新たにしております。
>正直、工藤さまの世界を分かっているかと問われましたら自信が無く、ただ感じているだけ
正直、私自身も同じような感覚でおりまして、むしろ「自分は何に美を感じ、あるいは好もしく思うか」という未だ潜在したままの自己意識を、書くことによって発見していく面白さに魅せられて細々と書いているのが現状です。カクヨムで散文を書いてみて、初めて気づいた性向が少なからずあるのみならず、最近では宵澤さんはじめ、ありがたく頂戴するコメントによって、思いもよらないことに気づかせて戴く機会も増えてきました。ただただ「感じて」下さるというだけでもありがたい……というよりも、美とはむしろそのように享受されるべきものなのかもしれませんね。
>工藤さまの語彙の書、私の好きな先生の『ことばのブリキ罐』のように感じられ、
畏れ多いことです。しかも『ことばのブリキ罐』は未読でして。「特製《豆蔵辞典》」(『絶対安全少年』所収)のようなものでしょうか……? 落ち着いたらちょっと探してみます。
「誩(いいあらそ)う」は当「豊穣なる語彙世界」に所載の「理義字」に参考文献として挙げております『四民童子字尽安見(しみんどうじじづくしあんけん)』(近世、子どもの読み書き指南書のようなもの)の「理義字集」という項目に掲載されていたかと記憶しております。
「林」「森」などのように同じ字を複数連ねたり重ねたりして作られた漢字が「理義字」ですが、他にも「甡(ならびゆ)」く、などというものもあって、思わず唸らされます。こういう〈遊び〉は小学校の国語の授業あたりでやると面白いだろうな、などと思うのですが……。
落ち着きましたら、御作へもコメントを残させて頂きます。