田中ダンジョン

田中ダンジョン/ロード・オブ・デバッガー

※CAUTION

・こちらの注意書きは必ず読んでください。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888092635/episodes/1177354054888097839

・自分が感想を書く時は我が身を顧みません。

・感想は独り言なのでタメ口。作者さんへ送る際は敬語を使います。

・今回の評価の辛さは【辛い】です。(不本意ながら)

【辛さレベル:甘い・普通・辛い・激辛・無制限】


─────────作品情報─────────

作品名:ロード・オブ・デバッガー


作者名(敬称略):田中ダンジョン


キャッチコピー:天才デバッガー×VRMMOデスゲーム=社会シミュレーションエンタメ!


タグ:デバッガー

   VRMMO

   デスゲーム

   SF

   美少女

   天才

   凡人

   ゲーム


─────────あらすじまで読んでの感想─────────

・デバッガー……デバッガーか――。

 もしかしてプログラム関係か!?(興味津々)


・ただ、天才とか出てくる辺りが物凄く怪しい。

 それにVRMMOか……。


・正直にいうと職業柄、ぐさりと来た。タイトル的には。


・【天才デバッガー】×【相棒最強美少女】

 あ、駄目だ、これはテンプレの匂いがする。


・簿有名VRMMOストーリを思い出させるのは良いとして、

 ゲームを邪道で楽しむのはデバッガーではなく、

 ハッカーやクラッカーと呼ぶべきじゃない?


・あらすじからも物凄くテンプレの匂いがする。

 ……まあ、とりあえず読んでみるか。


─────────文章全体を見た初印象─────────

・各1話が短い気がするけど、改行やらは全部できてる。


─────────本編を読んだ感想─────────

どこまで読んだか:【5 決壊、ギルド連合、アスクレ】


・全長600kmって長すぎない?

 半径150kmも大概には思うけど…。

 高々3万人が散らばるには無駄に大きい気がする。


・読点が少し多い気が…。まあ、読むのに抵抗はないけど。

 一応、サラサラと読める。


・【下へ下へと降りていかなくてはならない】

 真ん中に行くのではなく下へ降りるの?


・ああ…これ、デバッガーじゃないな、テスターだ。

 デバッガーはデバックをする人。

 De-Bug。虫退治という名の、プログラムのバグ退治をする人がデバッガー。

 結局はコードに手を加えないと行けないし、

 要は補修作業する人をいうのだから、プログラマーと呼んでも良いけど。


・機器の起動キーワードがウサギ穴ラビット・ホールか……。

 これ、絶対プログラマーの発想じゃないな。

 パッと聞いてわかりにくい名前にする人種じゃない。


・というか、今更だけどプロローグだけ何か浮いてる…。

 劇的なシーンでもなかったし、状況説明だけやって、飛び降りて、

 主人公を教えてくれただけだし。


・ポリビウス並の洗脳作用なんだが……。

 私なら気持ち悪くてやらないな、これ。

 正直なところ、データ的に可能なのかすらも怪しいところだ。

 駄目だ、やっぱこれが絡むと純粋に見れない。


・【わたしにとっては退屈極まりない】

 わお、やっぱり絶対やらん。

 お前らスマホ持ってないの?と言って荒れてるあのゲーム会社を見てみなよ。


・え?村の上で飛び降りたのにいきなり森でモンスターが目の前?

 チュートリアルすらないの?それとお前、剣はどっから持ってきた!?


・【格闘ゲーム世界ランカー】

 あ・ほ・か!

 VRとコントローラーを使う格ゲーが同じなはずないだろ!

 この世界でもVRゲームは入って間もないんだろ!?


・【行動パターンや脳波について学習して、

  僕らの次の行動を〈予測〉しているんだ】

 人間の脳波がそんなホイホイと学習出来るわけ無いだろう!

 それに、その計算量も半端ないぞ!?


・ああ、駄目だ、もう専門知識関係の設定周りは突っ込まない。

 実務者にこの設定はキツイ。


─────────総評─────────

自分評価(★5評価):★★★☆☆


 感想に移る前に一言。

 普段はなるべく私見を交えずに、一般論で指摘していくのですが。

 設定と職業柄、不本意ながらちょっと変わった感想になります。


 先ずは設定以外のところですが、十分だと思います。

 読点が少し多い気がしなくもなかったのですが、誤差の範疇です。


 自分の嫌いなジャンルでもないし。

 天才凡人と忘れる度に出るのは少し、すこーし気に入らないのですが。

 まあ、刺さる人には刺さるのではないかと思いました。


 ただ、IT周りの設定がずっと引っかかります。

 設定周りを気にして作られたのは自分にも伝わりました。

 自分としてはオーバーテクノロジーとかで誤魔化したなら、

 逆に無視できたんですが、少し詳しい説明が入るから突っ込みたくなりました。


 最高のセキュリティーはケーブル線を抜くこと。

 破れないファイアーウォールなんて存在しないし、

 それがプログラムによるファイアーウォールなら、

 どっちにしろプログラムがバグればそれまで。

 そんな危険なものを対策無しでばら撒くほど、他の技術者が愚かだとは思わない。


 そもそも洗脳まがいの事をしでかすゲームを作るAIを各国が認めるわけもない。

 一番は私が信用できない!技術者として!

 執筆はアマだけど、こっちはプロなんじゃボケ!

 …ってな感じです。

 他の方々がここまで突っ込むかは疑問でしょうがないのですが。


 それと、田中さんも既にわかってらっしゃるとは思うのですが。

 すごーく似てます。あの作品に。

 序盤なんて言い訳も出来ないぐらい。

 普通に楽しむ分には全然いいかもですが、これは死活問題です。


 追加で言うと、ちょっと違うけどデバッガーという職業だし。

 あらすじでも出てるから、主人公はバグを利用するのでしょうね。

 そのバグの内容によって、また人が去っていく可能性があります。


 VRゲームを一人で作り上げるくらいの神AI。

 それこそ何万人日分以上の仕事をする存在です。

 そこまでの演算能力と処理能力があるのに、見つけられなかったバグ。

 バグというのは基本的なパターンテストで引っかからないバグの場合。

 過負荷、或いはユーザーの環境に依存するものになります。


 それで、ちょこっと話を飛ばして最初のバグが出そうなところで、

 バグの内容だけ確認しました。

 内容は、落下物が地面に衝突しないで落下し続けた場合のことでしたが……。

 そもそも、見えないところは描画されないんでしたよね?


 要は落下し続けたのではなく、視野外に消えた時点での処理になります。

 どう考えても消えるのが正しい気がするなーと思いました。

 落ちるはずのない物がそこに落ちたというのは人為的な原因になるから、

 それはユーザーの責任だし、わざわざ返す必要を感じませんね……。

 デスゲームなんてやってる人間がそこまで親切設計にするか?


 まあ、そんな感じです。

 恐らく自分が実務者だったからここまで突っ込んだのだと思います。

 実のところIT系の話はほぼ全部突っ込みたかったです。

 まあ…既に完結している作品なので、

 一応参考までに頭に入れといても良いかと思います。 


─────────作者さんへ─────────


 田中ダンジョンさんは1年先輩の方になります。

 正直、今作は前々から気にはなってました。

 職業柄、こういうIT絡みのキャッチコピーやタイトルには大体引かれちゃいます。


 個人的にはデバッガーだから言語周りの話も出るか?と思ったんですが、

 蓋を開けてみればテスターだったので、少し残念でした。

 設定が引っかからなかったなら★4までは入れたかと思います。

 それくらいには良い作品だったのですが……。

 どうしても受けつかなかったんです、自分の常識的に。

 自分の個人的な感傷を置いとけば、普通に良い作品だと思います。

 

 それと今、気づいたんですが。

 実際に小説を書き始めたのは2018年12月からですね?

 もしかして、カクヨムでない別の所で活動してらした方でしょうか。

 なろうもそう作品数が多くありませんし……。

 手書きでの応募が主だったのでしょうか。


 どちらにしろ、今後の作品も期待しています。

 綺麗な文章でした。

 これからもよろしくお願いします!


【追記 2019/02/01】

 どうやら、ゲーム業界ではテスターとデバッガーを混用してるようです。

 こちらは自分の調査ミスになりますので、

 田中さんには申し訳ない指摘をしてしまいました。

 ただ、本来の意味としてはこちらが正しい表現になります。

 なぜデバッガーをテスターと混用してるんだ……?

 謎で仕方がない今頃です。

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