人形使い
人形使い/ユリシーズ・ミッチェル中尉の告白【2019/01/11 0:29 追記】
※CAUTION
・こちらの注意書きは必ず読んでください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888092635/episodes/1177354054888097839
・自分が感想を書く時は我が身を顧みません。
・感想は独り言なのでタメ口。作者さんへ送る際は敬語を使います。
・今回の評価の辛さは【激辛】です。
【辛さレベル:甘い・普通・辛い・激辛・無制限】
─────────作品情報─────────
作品名:ユリシーズ・ミッチェル中尉の告白
【短編】
作者名(敬称略):人形使い
キャッチコピー:とあるアメリカ軍兵士へのインタビュー記録
タグ:米軍
文化人類学
宗教
言語
テロ
戦争
─────────あらすじまで読んでの感想─────────
・文化人類学:人類の社会的・文化的側面を研究する。
生活様式全体(生活や活動)の具体的なありかたを研究する
人類学の一分野。
・米軍兵士のインタビュー…、それと文化人類学。タグの宗教、言語。
そしてテロ…中々、奥が深い作品のような気がする。
・というかコンテストに参加してないんだ…ああ、1万字超えてるのか…。
・中央アジアの紛争国…公開日が…2018年11月…日付は関係無さそうだ。
タグまで合わせて考えると、生半可なシリアス物よりも重そうな気がする。
・って、奇妙な風習…?
一気に考えてた内容とは違った言葉が出てきたぞ?
取り憑かれてる…とはまた穏やかじゃない…。
─────────文章全体を見た初印象─────────
・一文と一段落が長い。
・最初は改行されてないのかと思ったけど、普通に長いだけだった。
・会話が…ああそうか、インタビューだから入れなかったのか。
()これで前書きみたいな感じで状況が説明されてるからてっきり現在進行中の内容かとばかり…。
・これは…これでいいのか?いや、読み難いかと聞かれたら「うん」と答えるけど…
私自信が掲げている基本項目は全部クリアしてるし…。
─────────本編を読んだ感想─────────
どこまで読んだか:【第1話】
・ヒマラヤ山脈の西…?カシミール?インド?
そもそもヒマラヤは南アジアと東アジアの間に居るはず。
中央…アジア…ああ、もしかしてカラコルム山脈も含めてのことか?
広義で捉えるのなら確かにそうだけど、少し混乱するな…。
・カラコルム山脈の西とすれば原典はパキスタンかアフガニスタン当たりか。
確かに紛争地域ではあるな…。
あ、本編に既にパキスタンと出てる…中国とパキスタンに挟まれた小国…?
むむむ、ただの仮想国かな。インドの北部地域だよね?
・というか、中国との間は結構良いよな?パキスタンって。
真ん中に仲が最悪のインドの領土が挟まれてるけど…。
──ああ駄目だ、そもそもソルディスタンっていう国は現代にないし。
パキスタンで反政府組織といっても、ターリバーンぐらいしか思い浮かばない。
飛ばす飛ばす。仮想国に突っかかるな。
・【十カ国以上の部隊があの宮殿に詰めていた】
…え?マジで?十カ国?
だってもう壊滅したんでしょう?残党狩りじゃなかったの?
あの小さい小国を、既に壊滅した武隊の残党から護るため十カ国から兵を送って守らないといけないのか…。
・いや、そんなわけないよね。どう考えても過剰戦力な気がする。
何か理由があるとすれば最初に出たハイジャック事件あたりか。
4機の同時多発ハイジャック…もしかしてアメリカのあれか。
ということは…これアフガニスタン紛争?
・もしこれが本当にそれを考えて書いたのだとすれば…
残党とかそんな生温い話じゃないじゃん。
そもそも、この紛争は未だに終わってない。
・…いや、ハイジャック事件の前だと時間設定してるのか。
それでアメリカの元少尉がハイジャックに加担してると。
・当時、ホワイトハウスには突っ込んでない。
あれは世界貿易センター3つとペンタゴンへの攻撃だった。
しかし…。
・何か記者さん勘違いしてるな。
言葉だけでも人は簡単に死ぬよ?そんなシステムなくてもね。
─────────総評─────────
自分評価(★5評価):なし
もし、人形使いさんが自分があげた他の感想を見たのなら、
上記の本編を読んだ感想が普段と違うのがわかるかと思います。
個人感想として少し補足をしますと、
内容的には可も不可もない内容でした。
インタビューという形式たからでしょうか、一つの段階が長すぎる感はあります。
でも、今どきのネット記事は全部こうですし、それは理解しました。
内容も、ただこの話単体で見れば、悪くはないかと。
SFミステリーとでも言えるでしょうか。
答えが出ない怪談のようにも受け取りました。
2ちゃん発の怪談とか、こんな感じで終わりますよね。
実際に評価を付けるのなら★3かと思います。
…もう、自分もこの総評を何度消したかわかりません。
どこまで書けば良いのか。
何度書いても良い文が出ません。
何度書いても、人形使いさんが傷つかないような文章を書けませんでした。
もし、感想書くと約束しなかったものなら、
そのまま読まなかったことにしてブラウザバックしたレベルです。
なので単刀直入的に、結論を書きます。
自分はこの作品を評価できません。
今回の作品で出たハイジャック事件。
その事件後に開戦したのがアフガニスタン紛争です。
アフガニスタン紛争は未だ続いています。
この物語はまだ終わってない戦争の発端を語ってます。
3000人の死亡者と6300人の負傷者を出した事件の発端を語ってます。
それも、テロリスト側。
実際はイスラム過激派テロリストしかいなかったあの事件の当事者に、言い訳の出来る理由があったという内容です。
気づかなかったのなら、多少は笑いながらこの総評を書けたかもしれません。
でも気づいてしまったらもう笑えません。
この物語は、こうなってしまえば創作物ではなくなるんですよ、人形使いさん。
この素材をこう語るにはまだ時間が必要です。
せめて、戦争が終わってから10年は必要です。
いや、10年経ったとしてもこう軽々しく出して良いものではありません。
完全に仮想の国。
完全に別の世界の話で、
私たちの今と過去とは何の関係もないと、
そう主張しながら書かないと駄目なんです。
それでも敏感な人はこの話を苦手に思うでしょう。
歴史や今の情勢に疎い自分すら気づいたのです。
きっと誰かが気づきます。
気づいては、これを書いた作者さんに自分と同じように抗議するかも知れません。
それくらい、重く、危険な素材なんです。
なので、誠に申し訳ございませんが、評価は出来ません。
次回があるのでしたら、この辺りを配慮しながらの執筆をお願いする次第です。
─────────作者さんへ─────────
自分の1年先輩です。
普段から書評を書いたり、短歌を詠んでらっしゃるということで、最初凄く緊張しました。
「えっ、私なんかが普段から書評書いてる人の作品を評価するの?」
とも思いました。
なので、この結果について非常に残念だと思います。
実のところ、人形使いさんとも、この作品とも初めてではありません。
覚えてらっしゃるかは知りませんが、一度企画に一緒に参加したことがあります。
ただ、その時は段落が長すぎたのでそのままブラウザバックしました。
なので実際に内容を見たのは今回が初めてとなりますが。
書いてらっしゃる小説は現代が背景の作品が多いですね。
エッセイなども書かれてるようです。
特に短歌を作ってらっしゃるというのは素晴らしいとも思います。
実際にうたよみんのリンクで短歌を読んでみました。
普段、短歌をあまり見ない自分ですが、
それでも胸に伝わる何かを確かに感じ取りました。
…先程も書きましたがこのような感想を残してしまい申し訳ございません。
言い訳になるのですが、このような事は普段、書かないようにしてます。
私はあくまでも感想を書く人であり、この物語で利益を出そうとする者ではありません。
細かい文章。表現の仕方。語彙の選択。読点の付け方。
作者の色がにじみ出る、内容と関係ないところは私が気に入らなくても触らないようにしてます。
そして、感想を書く以上、どんな内容であっても全否定をしてはいけないとも考えてます。
しかしどうしても駄目でした。
本当にあの1000文字足らずの文を何回消したかわかりません。
一度はこの話止めて、見ざる聞かざる言わざるを貫こうかとも思いました。
でも、それではこんな場所を作った意味がない。
今回ばかりは自分も覚悟を決めました。
もし何かありましたら、自分は宣言通りに動きましょう。
なので、いつでもご連絡ください。
誠に申し訳ございませんでした。
─────────2019/01/11 0:29 追記─────────
(人形使いさんの要請で、DMでの内容を追記します)
ツイッターのDMにて作者さんと今作について色々語りました。
現在の問題点、そしてそれに対する解決方法に対してになります。
この物語では現実にない要素が出ます。
言語による一種の洗脳行為ですね。
なので、読めば作り話であることくらいはわかります。
でも、私が指摘した問題点は
この物語内の事件が今の現実の事件を深く連想させるという点です。
人形使いさんも9.11テロを参照したことは認められてました。
仮想の話ではあるけどキーワード的にどうしても連想されるのはしょうがないことも認められてました。
そこで、例として出たのが伊藤計劃の「虐殺器官」です。
同じ9.11テロ、その後のイフを元にした内容です。
自分はまだ読んでない作品ですが、あらすじを見ると当時のテロ後、戦争中に《核》により首都一つが壊滅した状態で始まる話です。
本来の内容を見たわけではないのですが、そこまでの拒否感は感じませんでした。
なぜかと言うと、この虐殺器官なる本は、私たちの世界とは違った道を歩んだのが明記されてるからです。
ユリシーズで、現実との差異点をあげてみましょう。
1.仮想の国 (位置的にはパキスタンと中国の間)
2.仮想の宗教
3.ハイジャック事件当時、1機がホワイトハウスに。
4.アメリカ元少尉がハイジャック事件に加担した
1と2は今問題になってるものです。
仮想の宗教は、この場合イスラム教ということになってしまう。
3…一体何で。
ペンタゴンでもなくホワイトハウス。
正直、核打たれても仕方ないくらいの場所ではあります。
4、これも大した変更点ではありません。
むしろこの状態で《アメリカ元少尉》が加担したのは尚更印象が悪くなります。
要は何が言いたいのかと言うと。
現実とは違うという、確固たる何かが無い。
そういうことです。
虐殺器官は、核というものが完全に話を捻じ曲げてます。
そんな物騒なものはどこでも打たれませんでしたから。
ユリシーズにはそれがない。
だから、連想させられる。
なので、何か良い区別できるものを探してみる。ということで結論が出ました。
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