魔女アネモイは深い森の奥でひとりで暮らしている。ある日、怪我をした豪商の息子セリム少年を助け、しばらくふたりで暮らすことに……。優しくて賢い魔女アネモイを、わたしは魔女というより「賢者」のような崇高な存在に感じました。最後、恐ろしい魔女としてではなく、ひとりの人間として彼女が過ごせたこと、彼女がそれを喜んだことを、わたしも嬉しく思いました。ちょっと涙が滲んでしまう、心が芯から温まるお話をありがとうございました!
森の魔女と少年が出会うことから物語が始まる、短編ファンタジー小説です。読みやすく優しい文体に、心温まるストーリー。童話のような雰囲気の物語です。最後は感動して、少しホロリとしました。とてもステキな物語でした!