決断
私は悩んだ。とてつもなく悩んだ。まず選択肢一を選んだ場合何も世界が変わることがないだろう。多少の僕の体が衰えることはあったとしても。その一方で孤独の気持ちを抱え続けなければならないのは変わらないことだ。次に選択肢二を選んだ場合僕が耐えられないような残酷な未来があるかもしれない。でもそれは行ってみないとわからない。さらに那美に会うことができる。孤独の世界から解放される。なら選択肢二を選んだ方がいいじゃないか。私はそう思い、アーノンに
「選択肢二でお願いします。那美と一緒にいれればいいです。」
するとアーノンは親切に、
「本当にいいんですか。今からでもまだ間に合いますよ。残酷なことが起きることは承知していますか。」
なぜ僕は迷わなかったのだろう。そのまま、
「選択肢二がいいです。」
と言ってしまった。そして今度はアーノンが予告をしてくれた。
「今から那美さんがいらっしゃる世界へご案内します。私の後についてきてください。というよりついてきなさい。」
今まで天使のように優しかったアーノンが急に怖くなった。それと同時に僕の背中に謎の緊張が走った。この時の僕は選んではいけない選択肢を選んでしまったな。と悟った。
気付いたら異世界だったので 昔の記憶を使って スローライフ満喫します! みのおち @minoochi221
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