高祖劉裕 宋書下
劉裕64 登極
柴を焼いた煙でもって天に報告した。
即位の詔に言う。
「皇帝として人の世を統べるに至った、
天帝の臣、裕。
今ここに黒毛の牡牛を献上し、
高らかに皇天后帝に申し上げる。
晋帝は占いに基づき、
晋の世の終焉を悟られた。
瑞祥がこの劉裕のもとに、
向けられていた、
とのことである。
よって晋帝は、この劉裕に
即位をお命じになった。
天命に従い、今この時を以て
晋の御世、
宋の
晋帝は
設壇於南郊,即皇帝位,柴燎告天。策曰:「皇帝臣裕,敢用玄牡,昭告皇天后帝。晉帝以卜世告終,歷數有歸,欽若景運,以命于裕。改晉元熙二年為永初元年。」封晉帝為零陵王。
壇を南郊に設け、皇帝位に即きたるを、柴燎にて天に告ぐ。策して曰く:「皇帝臣裕、敢えて玄牡を用い、昭らかに皇天后帝に告ぐ。晉帝は卜を以て世に終わりの告げ、歷數に歸せる有り、景運を欽若し、以て裕に命ず。晉の元熙二年を改め永初元年と為す」と。晉帝を封じて零陵王と為す。
(宋書3-1_政事)
受禅の詔のベースは論語っぽいんですね。うーん、上表詔勅のたぐいはやっぱり四書五経が頭にないと手も足も出なさそうだよなあー。
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