劉裕47 盧循死す    

敗走した五斗米道ごとべいどう軍のその後である。


盧循ろじゅん番禺ばんうにこそ到着したものの、

待ち構えていた孫処そんしょに更に攻撃された。

そうして残った兵らを率い、南へ逃走。


一方で、始興しこう徐道覆じょどうふく

劉藩りゅうはん孟懷玉もうかいぎょくにより破られ、殺された。


ちなみに始興とは豫章よしょうと番禺の中間。

つまり、劉藩と孟懷玉は、

足止めを食らっていたのだ。


孫処にズタボロにされた盧循は、結局

交州こうしゅう(現在で言うとベトナム付近)刺史の

杜慧度とけいどに捕まり、斬首された。


その首は、建康けんこうに送られた。

こうして、五斗米道の乱は収束した。




盧循至番禺,為孫季高所破,收餘眾南走。劉藩、孟懷玉斬徐道覆于始興。交州刺史杜慧度斬盧循,傳首京師。


盧循は番禺に至り、孫季高に破らるる所と為り、餘眾を收め南走す。劉藩、孟懷玉は始興にて徐道覆を斬る。交州刺史の杜慧度は盧循を斬り、首を京師に傳う。


(宋書2-2_衰亡)




いまの香港付近が広州で、

いまのベトナム国境付近~ベトナム北部が交州。


ちなみに言うと今回の五斗米道戦で

戦場になった豫章周辺は江州。


なんだこれ。

日本人いじめにもほどがあるぞ。

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