高祖劉裕 宋書中

劉裕46 遺体返還    

五斗米道ごとべいどう軍を撃破した劉裕りゅうゆう建康けんこうに凱旋。


ここで朝廷からは、この功績をたたえ、


大將軍だいしょうぐん揚州牧ようしゅうぼく

班劍はんけん二十人、本官悉如故


を提示。言い換えると、


「永久欠番になっていた伝説の将軍位と、

 首都周辺の行政区の総監督位を授与。


 儀礼参加時につく従属者を

 さらに二十人引き連れさせる。

(班剣と呼ばれた木剣を

 所持していたから、

 その剣の名で呼ばれている)


 そして、今まで持っていた

 官位はもとのまま」


と言った感じになる。


ちなみに儀礼参加時に

従属者を付けられるのは、皇帝と、

それ以外のわずかなトップ高官だけ。


その人数が多ければ多いほど、

重大な権力を得ている、という事だ。


が、劉裕、この申し出をことごとく辞退。


一方で、南燕なんえん戦、五斗米道戦で

戦死した者たちの家族に

高額の戦死補償金を給付。


また遺体探索隊を派遣、

遺体を回収し、家族のもとに

帰還させた。



 

振旅于京師。改授大將軍、揚州牧,給班劍二十人,本官悉如故,固辭。凡南北征伐戰亡者,並列上賻贈。尸喪未反,遣主帥迎接,致還本土。


京師に振旅す。改めて大將軍、揚州牧を授けられ、班劍二十人を給され、本の官は悉く故との如しとさるも、固く辭す。凡そ南北征伐の戰にて亡きたる者、並べて上賻に列さるるを贈らる。尸の喪し未だ反らざるにては、主帥を遣りて迎接せしめ、本土に還ぜるを致す。

(宋書2-1_政事)




いきなりクセェエエェ~~~~!

ポーズのにおいが

プンプンするぜェエ~~~~~!


けど、こういう補償の部分は

外せないんでしょうね。


他の時代の史書を読めてないから、

こう言う記述が頻出してるのか

よくわからない。


仁君としては取るべき行動だと思うし、

当然載っていそうだよなーとも

思うのだけれども。

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