劉裕32 南燕の民を慰撫す
あっという間に首都の
しかも大小一つずつある城のうち
大城をすぐさま陥落させた。
高さ5メートル強の壁、
その周囲に三重の堀、
という体制での防衛に入った。
劉裕は城の周辺を固めると、
南燕の領内の糧抹を確保。
そしてこれらを
投降してくる者たちに分け与えた。
このため南燕エリアの住民たちは
大いに喜び、次々に投降。
更に投降者には、才覚に応じた
爵位の授与もなされた。
こうして南燕の民は、
みな劉裕に心服するのだった。
大軍進廣固,即屠大城,超退保小城。於是設長圍守之,圍高三丈,外穿三重塹。停江、淮轉輸,館穀於齊土。撫納降附,華戎歡悅,援才授爵,因而任之。
大軍の廣固に進めるに、即ち大城を屠り、超は退りて小城を保つ。是れに於いて長圍を設け之を守り、圍は高きは三丈、外には三重の塹を穿つ。江・淮の轉輸を停め、齊土に館穀す。降附せるに撫して納さまば、華戎は歡悅し、才を援け爵を授けたれば、因りて之を任ず。
(宋書1-31_王度)
ぶっちゃけ後半何言ってんのかさっぱり分かってません。こう言う方向の意味なんだろうなー、とヤマ勘をはたらかせるしかない。とりあえず、こういうのを読んで思うのは、劉裕て経済方面のセンスがヤバかったんだろうなー、と。あるいは、この辺は劉穆之の絵図なのかなー。ただなんにせよ、その戦略を採択しているのは劉裕なわけで。
南燕のあった一帯は、基本的に戦いばっかりだったはず。そう言う所の人たちに、戦いながら慰撫も図る。これってそういや前燕の慕容恪が得意としていた方策でしたわね。なんかいろいろハイブリッドで恐ろしい。
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