劉裕3  会稽防衛戦   

いちどは敗退した孫恩そんおんだったが、再侵攻、

この時会稽かいけい謝琰しゃえんを殺す。


この事態を受け劉牢之りゅうろうし、再び出陣。

孫恩軍を撃退した。


ただし、このままでは再び攻めてくる。

そのため劉牢之は上虞じょうぐに駐屯した。


会稽は湾内にあり、海から攻める為には

上虞の前を通過せねばならない。


あわせて上虞の対岸、句章くしょう城に

劉裕を配置した。


句章城は非常に小さく、

数百人ほどを収容するのがやっと。


劉裕、この城での防衛戦では

常に武器防具を身に着け、

兵士らの先頭で戦い抜き、

攻め寄せる反乱軍を退け、

あるいは敵陣を落しさえした。


このため反乱軍は、

いったん湾の入り口、

浹口きょうこうにまで引き返さざるを得なかった。




四年五月,恩復入會稽,殺衞將軍謝琰。十一月,劉牢之復率眾東征,恩退走。牢之屯上虞,使高祖戍句章城。句章城既卑小,戰士不盈數百人,高祖常被堅執銳,為士卒先,每戰輒摧鋒陷陣,賊乃退還浹口。


四年五月、恩は復た會稽に入り、衞將軍の謝琰を殺す。十一月、劉牢之は復た眾を率い東に征し、恩は退走す。牢之は上虞に屯し、高祖をして句章城に戍せしむ。句章城は既にして卑小、戰士は數百人にも盈たざれど、高祖は常にして堅を被り銳を執り、士卒の先を為し、戰の每、輒ち鋒を摧して陣を陷したれば、賊は乃ち浹口に退還す。


(宋書1-3_暁壮)

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