編集済
一気読みしてしまいました。
胸糞エンドに見えませんでした。
狂気の中の再生的な気持ちになってしまいました。
絶対にこの主人公はどんな状況になっても
人を蹴落としても、騙し続けても、心の中で嘲笑いながら生きてくと思ってます。
面白かったです。
作者からの返信
ラストまでお読みくださり、また素敵なレビューもお寄せくださり、ありがとうございます!
狂気の中の再生! 言い得て妙だと思います!
最悪なことだらけの中で、悪感情を糧に這い上がる。そこにカタルシスのようなものがあるかもしれませんね。
面白かったと言っていただけて嬉しいです(*⁰▿⁰*)
なお、この続編は『スミス殺しにうってつけの日』という作品です。こちらはハッピーエンドです。もしご興味ありましたら、覗いていただけると幸いです。
自暴自棄になってる理華ちゃんが1話目から本当に心配だったのですが、お母さんにもあんなふうに言われてしまって、ほんとに死んじゃうんじゃ……とハラハラしていました。
「クソッタレ」と、踏みとどまってくれた強さのようなものにホッとした反面、なんで理華ちゃんがこんな目に遭わなければいけないんだろうと思ったり……なんかいろいろ考えてしまいました。
理華ちゃんサイドから読んでいるので、委員長が自分より不幸な理華ちゃんを「可哀そう」と言うのはひどいと思ってしまいましたが、きっと委員長からすれば、そう思っていないと自分の心を保っていられないんですよね……とても責められないです……;
現実でも、世界や日本のどこかでこういうことがたくさん起きているのに、みんな見ないふり、知らないふりをしているだけだったりして……そして自分も同じ状況になったら見ないふりをしてしまうんじゃないか……と思ったりして、心にぐさっと刺さりました。
(追伸:胸糞エンドって書いてあった作品なので、こういう内容のコメントをしてしまってよかったのかわからないのですが、とにかくリアルな感じがすごくて、どうしても思ったことをお伝えしたくなってしまったのでした……! 失礼しました;)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
売春も自傷行為ですね。母親への当て付けが根本にありましたが、それも意味がなくなってしまった。
理華は危ういし弱さもある子なんですが、ギリギリで踏み留まるための自尊心だけは捨てずに済みました。ある意味、委員長は恩人かもしれません……
仰る通り、委員長も常に危ういところで生きていますね。彼女は彼女で、この世界が生きづらいのだと思います。
心に刺さったと言っていただけて嬉しいです!
この作品からいろんなことを考えてくださったとのことで、書いて良かったなぁと思います(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) ありがとうございます!!
理華のその後を『スミス殺しにうってつけの日』という短編で描いておりますので、もしご興味ありましたら覗いていただけると嬉しいです(*´-`)
こちらはハッピーエンドになっております!
素晴らしい作品でした。特に最後の委員長と出会ってからの感情の変化が素晴らしかったです。
胸糞…というよりも正統な文学らしい読後感を私は感じました。
絶望よりも怒りが上回ることが、生きていくエネルギーになる時があるのですね。
ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「正当な文学らしい読後感」とのお言葉、ものすごく嬉しいです!
まさに仰る通り、自死へと向かっていた絶望感を凌ぐ怒りが彼女を生かしました。
ある意味、彼女の置かれた状況は極限状態のようなものですが、絶対に他者に寄りかからない生き意地が描けていたら良いなぁと思います。
こちらこそ、物語の主題を読み取ってくださり、ありがとうございました!
こんにちは。
土壇場で自殺を思いとどまらせるのが優しさでも希望でもなく「ふざけるなよクソッタレ」という世間への敵愾心だというのがいいですね。
こんな反発心を残せるかどうかが、生き残るかそうでないかの境目なのかもしれませんね。その点理華ちゃんは芯が強そうで、幸か不幸か毒親に虐げられて鍛えられたおかげかも…でももともと弱い子ならここに至るまでに心が死んでいるのかな、やっぱり彼女の生来の強さが自身を救ったのか、、う~む、、と考えてしまいました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
理華ってヤケクソで売春している割に、自分でピルを用意していたり、相手の身元を一応押さえていたりと、詰めが甘いとはいえ完全に言いなりにはならない意地みたいなのがあるんですよね。
仰る通り、芯が強いんだと思います。
胸糞しかない話でしたが、その辺りの生き意地が伝わったのであれば嬉しいです(*´꒳`*)
理華ちゃん、根はとってもいい子なんでしょうね。
委員長にお礼を言おうとしたり、愚図母親をお母さんって呼んだり。
変態男に写真を撮らせたのが、そもそもまずかったと思います。
って、そこではなくて。
委員長と理華の会話、この世の中の縮図を見ているようでした。
「可哀想」という言葉の裏返しって傲慢、優越感、上から目線ですもの。
クソッタレ! 気分良かったです。理華みたいな子、好きです、私。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
母親のことは、心のどこかで信じていたんでしょうね。
委員長のことも、誰かの善意を信じたかったのかも。
自分自身を敢えてぞんざいに扱う、それが理華のSOSだったのかもしれませんが、結果的に全て裏目でした。
理華を好きと言っていただけて嬉しいです(*´∀`*) ご評価も、ありがとうございました!
同じくらいの長さで『スミス殺しにうってつけの日』という続編もありますので、もしご興味ありましたらぜひー(*´-`)
「かわいそう」という言葉が、時として言われた人を傷つける。
…という話を何度か聞くものの、やっぱり出てしまうんですよね、この言葉。
委員長は決して悪い子ではない。「自分よりかわいそうな子」にひどいことをしてしまった、そのことにひどく傷ついてる…でも、その正直な言葉が、行為以上に理華を傷つけてしまった。
悪気があってもなくても、誰かを傷つけてしまう。人間同士は本当に難しい。
せめて支えてくれる誰かが、ひとりでもそばにいてくれれば…。
続編があるとのことなので、そちらにも期待しています。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「かわいそう」や「頑張れ」という言葉は、場合によっては相手を傷付けたり追い込んだりしてしまう時がある。
自分の視野だけが世界の全てに見えてしまうと、自覚なく誰かにそういうことをしてしまうかもしれませんね。
本作では理華はひたすら辛い状況に追い込まれましたが、続編では光が見えます。
よろしければ、そちらも併せてお楽しみください(*´-`)
理華ちゃんは、この先どうやって生きていくんだろう。
『不幸自慢』というタイトルが、最後の最後に回収されますが、味方が誰もいない、そんな絶望感を一気に感じることになりました。
心にずしっと響く作品でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ひたすらに胸糞展開の話ですが、読了いただけて嬉しいです。
何も報われず、何にも救われず、絶望の中でもただ立ち上がる力はあるという、ギリギリでタフな子です。
理華のその後は、『スミス殺しにうってつけの日』という短編に描かれていますので、もしご興味ありましたら(*´-`)
胸糞感、たんまりの中のかわいた笑い。
きっと不幸な人は、不幸アンテナを持っていて、ちっさい不幸を目糞鼻糞を笑う状態なのかと思います。
悪気があってもなくても、委員長には、いい印象がないですね。
何が不幸かって、親不孝をしようにも、死んでも関心を得られないことかも知れないと思いました。
ダークなお話ですが、流石、うまいなと思います。
読ませる力があるから、より際立っているのでしょう。
アンハッピーエンドは、暗闇にしまっておきましょう。それにコメントをするのが、幸福自慢となってはいけないから。
完結、お疲れ様でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「あの人よりはマシ」と他を落とすことでしか自分の位置を保てない人もいますね。
たぶん委員長はこれからもこのままのスタンスで生きていくのでしょう。
>親不孝をしようにも、死んでも関心を得られない
まさしくそうだと思います。
最後に見出した自分自身の純粋な怒りだけが、彼女のアイデンティティかもしれません。
暗い話に最後までお付き合いいただき、感謝です。
素敵なレビューもありがとうございました(*´-`)
読ませていただきました。
委員長ですが、あくまでも悪意は無い、というのがね。
善意の第三者というのが一番たちが悪いというのは良く言われますが、無意識のうちに「こいつよりはマシ」とマウントを取り、あくまでも善意で「貴方も頑張って」と言う。良くいるよね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そうなのです。分かりやすく悪意を向けてくる人たちよりも、何の気なしにマウントを取ってくる委員長の方に自尊心をやられるという。こういうタイプは、いつまで経っても自分の及ぼす害に気付かないんですよね。
素敵なレビューもありがとうございました!
これの続編はアンソロに寄稿しており、Web掲載は未定ですが、そのうち気まぐれに上げるかもしれません。
『温度』に掲載の「スミス殺しにうってつけ日」を読んでから、「不幸自慢」を読みました。
敵、という言葉が合っているのか。女を一番敵対視するのは、女ですよね。男は女の性を食っても、滅多に敵対はしない。そもそも敵対するほどではない思っているから。
学生時代の、女学生の、同性を値踏みして優劣感に話を咲かせる、あの感じを思い出しました。
理華ちゃんの生きやすい未来を願ってます。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
仰る通りだと思います。女は幼児の頃から既に何かしらのマウンティングをしていますよね。持ち物とか、彼氏とか、自分を取り巻く要素で。
女社会こわい。
理華は何かが吹っ切れたように見えますが、何をするにもまだ子供です。強く生き抜いてほしいですね。
ご評価もありがとうございました!
編集済
こんばんは。
人の居場所って、冷静に考えると恐ろしいほどに少ないですね。
自宅。学校や職場。
そんなことを考えなければならない時に、友人や親戚などはもちろん退場しています。
物理的な居場所がなくなるということは、そこに居る人たちの心からも自分の居場所がなくなったということです。
それはどんなに強がっても、どんな人も耐えられる苦しみではありませんね。
最後に理華ちゃんは「ふざけるなよ」と強がりましたね。
それが熾火となればいいのですが、最後の煌めきになることも……。
救いのないお話を書くのは私も好むのですが、どこかで容赦してしまいます。
堕ちていく気持ちを書ききった、すずめさんの筆力に驚きでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
家にしろ学校にしろ固定メンバーの社会で、そこから外されてしまったらもう「メンバー」ではなくなってしまいますね。
どこかに所属しなくちゃ生きていけないと思うから、苦しいのかもしれません。(続編ではその辺りに触れています)
好きなタイプの主人公ほど酷い目に合わせてしまう人でなしの作者です。
ここまで救いのない状態で投げっぱなしは、短編だからこそできることですね^_^;
こういった話は、好き嫌いが分かれますね。
暗い作品ですが、最後までお読みいただけて嬉しかったです(*´∀`*)
不幸さと惨めさの中で「自分は誰かよりマシだ」と思うことは、一時的な慰めにはなるけれど、客観的に見ると、その人をより貶める考え方だったりしますよね。それに対して、縛られて身動きが取れず、慰み者にされ、救いを期待した委員長からも見下され、それでも「クソッタレ」と青空を睨む「あたし」に気高さを感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
仰る通りだと思います。しかも委員長はそれを無意識にやっているので、余計に厄介ですね……
ここで憤って立ち上がったので、彼女はまだ自分の尊厳を捨てていません。そこに一筋の光はあるかも、と思います。
決して読後感の良いとはいえないものですが、読んでいただけて嬉しいです!
編集済
最後の最後まで…きっと彼女は天に向かって中指を立てたことでしょう胸糞だけど文学作品という感じがします。ほんとーになにもかもがfァックだぜ。でもカムバックしてくれてよかった…
作者からの返信
コメントありがとうございます!
胸糞だけど文学作品!嬉しいです〜(*⁰▿⁰*)
ここまで何もかもクソッタレだと、逆に全部どうでもいいことに思えるかもしれませんね!