第25話 自著のタイトルについて整理してみた

実際に自著のタイトルについて私のアイデアが通ったケースと編集者のアイデア、折衷案の3種類に分けてみました。自分でも自著を正しく把握していないので抜けがあるかもしれません。すみません。


・私のアイデア

 『義眼堂 あなたの世界の半分をいただきます』、『大正地獄浪漫』、『女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険』、『式霊の杜』、『式霊の杜 愚者の約束』、『公開法廷 一億人の陪審員』、『原発サイバートラップ』、『サイバー戦争の犬たち』、『オーブンレンジは振り向かない』、『犯罪「事前」捜査』、『サイバーセキュリティ読本』、『サイバークライム 悪意のファネル』、『サイバーテロ 漂流少女』、『檻の中の少女』


・編集者のアイデア

 『ウルトラハッピーディストピアジャパン 人工知能ハビタのやさしい侵略』、『御社のデータが流出しています』、『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』、『ネットの危険を正しく知るファミリー・セキュリティ読本』、『アンダーグラウンドセキュリティ』


・折衷案

『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』、『天才ハッカー安部響子と2,048人の犯罪者』、『内通と破滅と僕の恋人』、『サイバーミステリ宣言!』、『もしも遠隔操作で家族が犯罪者に仕立てられたら』、『キリストゲーム CIT内閣官房サイバーインテリジェンスチーム』、『絶望トレジャー』、『ノモフォビア 携帯依存嬢』



書いてみて気がついたのですが、私のアイデアのタイトルって、実は内心で「もっといいタイトルないかなあ」と思っていたものばかりでした。『大正地獄浪漫』と『オーブンレンジは振り向かない』は自分でも気に入っていたんですが、それ以外は「もっといいタイトルないかなあ」と思っていました。

しかも自分でつけたタイトルがすごく多い。タイトルをつけるセンスはないと思っているので、編集者の方によいタイトルつけてもらえるとうれしいといつも思ってます。


2月に刊行の『義眼堂 あなたの世界の半分をいただきます』もカクヨムに投稿した時のタイトルそのまんまです。正直、書籍化が決まった時、絶対タイトルが変わると思っていました。「義眼堂」はいいんです。「あなたの世界の半分をいただきます」がどうもわざとらしくて、もっといいのないかなあと考えていたんですね。でもそのままのタイトルでずっと進んで気がついたらゲラの再校まで終わっているという状況です。正直、いいか悪いか判断できないので、編集者から言われなければそのまんまにしています。


3月に出す本には共著者がいます。私が仮につけたタイトルをやめて、編集者が全く別のタイトルを提示してきました。私の感覚だと、これはよくないんじゃないかと思ったんですが、共著者に編集者案を送ったら「私も新しいタイトルの方がよいと思います」と返事が来たので、やはり私のセンスはおかしいっぽいです。


すっきり決まる時もあれば、何回も編集者とやりとりすることもあります。私の場合は自分のつけるタイトルに確信を持ていないので、編集者が確信を持っている場合は、あっさり決まり、そうでない場合は互いに自信がないので決め手に欠けるやりとりを繰り返すことになりがちです。そうでなければ仮タイトルがそのまま正式タイトルになる。


タイトルは大事なんですけど、なんだかんだ校了や書誌情報の提出が近づかないと本気で決めにかからないので時間との勝負になりがちなのはよくないですね(自戒の念を込めて)。


ちなみにカクヨムに投稿した『あたしが安全日を正確に計算するのは父が避妊をしないからだ。』と『成績優秀、スポーツ万能、無敵の美少女の妹がオレのうんこしか食べないんだが』はかなり気に入っています。後者に関してはレビューでいただいた『スカトロ熊殺し』には負けますが。

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