第101話 相談4号 壁のない壁とシェアードワールド
相談4号いただきました。
壁は、どこまでゆけば? 応募資格の点で問題がありますけれど。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888415377/episodes/1177354054888415456
応援レビューにも書きましたけど、技術や構成力は意識しなくてよいと思います。なぜなら受賞や本の売上げにあまり関係ないからです。また共通の尺度があるわけでもないので、編集者でも人によって違うことを言いそうです。
私はかつて浅田次郎先生の小説やエッセイ(?)が好きで、そのためにテーミスを毎週買っていたくらいです。『鉄道員(ぽっぽや)』が出版された時に読んで愕然としました。全くおもしろくない上、あからさまなお涙ちょうだいで話としても破綻しており、主人公の身勝手さにも1ミリも共感できませんでした。これを読んで感動する人間、涙を流す人間などいないだろう。浅田先生は終わった、と思いました。しかし、あれを読んで日本中が感動して涙したんですよね。いやあ、二度ビックリです。
好きで読み続けてきた浅田先生の小説を自分が1ミリも理解できなかったこと、これまで浅田先生の小説を読んだことのない人があれを読んで感動して涙したこと、バカ売れしたこと。目からウロコが落ちると言いますが、ウロコどころから両眼が飛び出すくらいの衝撃でした。
というくらいに人によって技術や構成力の評価も異なります。
相談者は自分の小説をおもしろくないと感じているようですが、おもしろいと感じる読者もいると思いますし、書き続ければ増えてゆくでしょう。なので気にせず書き続けてください。
私がアイデアを提供して、それをみなさんが書くというのはシェアードワールドっぽくておもしろいですね。
ここにコメントで現代ものがいいとか、ミステリっぽいのがいいとか、なにかリクエストをいただければ、それに合わせた設定やキャラをご用意して自主企画を立ててみます。
*コメントいただいたのでホラーとかファンタジーとかそのへんで考えてみます。少々お待ちください。
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