第11話 速筆の掟 核にオリジナルは必要ない 古典トリックを利用して受賞のケースもある

最初に申し上げますと、私は完全オリジナル派です。できるだけ他の人が書いたことものないものを書きたいと思っていますし、そうしてきました。ただ、核がオリジナルである必要はないというのも事実です。


核がオリジナルであることはそこまで重要視されていません。追加設定やシーンを変えることで全く違う小説になります。追加設定やシーンにオリジナリティがあればよいのです。


たとえばトリックを核とするミステリですら、トリックが完全にはオリジナルでないものもあります。そもそもどこまでがオリジナルと言えるのかという話もありますが。

第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞して刊行された『さよならドビュッシー』は『シンデレラの罠』、および最終候補になって刊行された『連続殺人鬼カエル男』は『ABC殺人事件』という古典ミステリのトリックを使っています。トリックをさらにプラスし、際立たせるシーンは全く異なるものになっていますが、元の古典トリックをベースにしています。もちとんどちらの作品も素晴らしいものです。特に『さよならドビュッシー』の音楽の描写は最高です。


他にもあります。「密室で人が増える」トリックはシャーロック・ホームズに登場しており、それに近いトリックが使われた日本のミステリもありますし、事件が起きる前に探偵が犯罪と犯人を当てるのも同じくシャーロック・ホームズにあります。


シーンや設定がオリジナルであればよいということなのでしょう。


念のために申し上げますと、描写やセリフ回しを真似するとパクりになりますので、ご注意ください。


話は変わりますが、シェアードワールドは、核と設定を共有し、シーンをさまざまな人が書くものとも言えそうです。

先日、私もシェアードワールドの自主企画をやりました。規約違反(R18)でいくつも作品が削除されて大変でした。

『告白死』の世界 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054887191032


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