ReinWars 設定資料①

カクヨムにて連載中のリインウォーズの世界観、天魔の特徴、登場キャラの詳細情報まとめ



【フルール大陸】

別名を『花の大地』と呼ばれる。

自然が多く、また不思議な鉱物や資材などが多い。動物が多くて自然災害はそれほど多くなく、日照りや洪水なんかも起きない。作物が凶作に陥るということもなく、常に豊富な作物が収穫できる。

元々は天魔が住んでいた大地だったが、一部を使って人類が国を築き、さらに豊富な資源を求めて全土に広がった為に現在では戦場となっている。


【天魔】

フルール大陸の先住民であり、人の姿を模しながら人ならざる部分を持ち合わせた生命体。知能はきちんと存在し、身体能力・寿命・耐久力は人類を遥かに凌駕する。

天魔の種族は全部で一二種類、その中で通常種ノーマル上位種ハイクラス希少種レアの分類がある。


ちなみにその出自は不明であり、何故『天魔』と呼ばれているのかよく分かっていない。


【犬型天魔】

通常種。

特徴は犬の耳と尻尾。

攻守共に優れた万能型の天魔であり、主に防御力に比重を置いている為に防衛任務を与えられることが多い。忠誠心が強く、腕力や脚力なんかも通常種の中では秀でている。嗅覚が鋭く、索敵や哨戒なんかも得意とする。


【猫型天魔】

通常種。

特徴は猫の耳と尻尾。

機動力に優れた天魔であり、身軽で攻撃力が高い。軽業を得意としている為に、ナイフなどの軽い武器を用いた戦闘を主に請け負う。第六感や動体視力が優れている個体が多い。


【兎型天魔】

通常種。

特徴は兎の耳と尻尾。

体術を得意とする天魔で、特に脚力が強い。近接戦闘だけなら『最強種』と名高い鬼型天魔にも勝るとも劣らないと言われているが、定期的に訪れる発情期の為にまともに戦えることが少ない。女性が多く、娼婦に多く見られる愛玩種。


【狼型天魔】

上位種。

特徴は狼の耳と尻尾、人相の悪い顔。

全ての天魔において最も身長の高い種族であり、成人すれば一八〇センチは必ず超える。ただし悪人面と言われるほどその人相は悪く、男性でも女性でも限らず顔が怖くなりがち。ただし面倒見はよく家族や仲間を大切にする傾向があり、浮気をしないと有名。

嗅覚が犬型天魔よりも鋭く、索敵任務を遂行することが多い。種能力は狼の姿に変身できる『狼化ビースト』と遠吠えによって遠くにいる同族と意思疎通を図る『遠吠えハウル』の二つ。特に『狼化』は服ごと狼になる訳ではなく、狼の姿になった途端に服は脱げて全裸扱いになってしまう為、元の姿に戻る際は注意が必要。


【狐型天魔】

上位種。

特徴は狐の耳と尻尾。

呪いや退魔調伏などの霊的な種能力を持ち合わせる種族であり、防御の陣が得意。彼らが築く防衛陣は核爆弾をも防いだと噂が立つほどであるが、戦場では見かけない。普段は東の果てにある狐型天魔のみの国が存在し、そこに姿を隠して引きこもっている為に『東洋の引きこもり』とか言われている。


【竜型天魔】

上位種。

特徴は全身を埋め尽くす竜の鱗。

豪快で大雑把な性格が多く、また種能力の影響で極度の露出狂とも有名な種族である。男女共に筋肉質であり、基本的に衣装は薄手。その竜の鱗は銃弾の雨あられはおろか、戦車の砲弾をも生身で防いだとされるほど。戦場では全裸で槍を持って突撃する姿が多数見られる。

槍術を得意とし、槍を持たせたら右に出るものはないと言われるほどの腕前を持つ。最強並みの防御力と槍の腕前により、戦場では進んで最前線に(全裸で)突撃する。種能力は体内に宿した炎を吐き出す『竜の息吹ドラゴンブレス』。余談ではあるが、彼らは高貴な種族とされて王族に見られることが多く、また簡易術式や大規模術式を使わせたら普段よりも威力が増す傾向がある。


【鳥型天魔】

上位種。

特徴は背中に生えた翼。

視野が広く、さらに天魔の中で唯一自力で空を飛ぶことができる種族の為、伝令や空戦を任されることが多い。ただし全員精神鑑定が必要なのではないかと思うぐらいに口喧しく、さらに靴を邪魔だと言って履かない傾向にある。翼を動かす為の胸筋が発達しているので、男性の場合は胸筋が、女性の場合は胸が豊かである。

弓矢や投槍などの扱いを得意としているので、空から攻撃することが多い。また敵の飛ばす無人の偵察機なんかも進んで破壊する。種能力は『千里眼』と呼ばれて、一時的に視力をよくするもの。ただし夜目は利かず、夜戦はポンコツである。


【魚型天魔】

上位種。

特徴は魚のヒレのようになった下半身。

水中戦を得意とするが、水の中から出ることができない種族。いわゆる人魚であり、男性も女性も美しいとされる。ただし知能は低く、他人に騙されやすくて、地上に出ればすぐに死んでしまうと分かっているにもかかわらず地上に打ち上げられて干からびて死ぬという馬鹿な死に方をする。潜水艦や密漁船などを相手に戦っているらしい。

種能力は『歌声メロウ』と呼ばれるもので、歌を歌うことで相手を魅了させて水の中に引きずり込む。この種族は世にも珍しい男体妊娠も可能とされており、同性のカップルが生まれることが多くなる。


【鬼型天魔】

希少種。

特徴は銀髪碧眼、鬼の角。

戦闘力に優れた根っからの戦闘民族であり、その戦闘力の高さから『最強種』の名をほしいままにしている。腕力・脚力・体力などのあらゆる戦闘力が他と比べると突出しているが、銀髪碧眼という儚い見た目に騙される場合が多い。その美しい見た目に反して中身は豪放磊落としていて、酒に強く彼らの故郷は酒が有名である。戦闘力は高いと謳っておきながら、その実知能はそれほど高くなく、猪のように突撃あるのみで向かってくるので、罠なども力技でねじ伏せる。

術式は戦闘行動の一部に組み込まれ、また他の希少種とは違って『継承』する形で術式を身につける。術式を身につけていない子供の段階では角は三本、術式を習得して一人前となると角が二本となる。しかし稀に一本の角の個体が生まれてくることがあり、一本角の個体は他の鬼型天魔と比べて戦闘力も桁違いに高い。角には痛覚がきちんと通っていて、急所を握り潰されるよりも痛いらしい。鬼型天魔の最も敏感な部位なので、角は隠す傾向がある。


【死神型天魔】

希少種。

特徴は顔の一部が透明になって骨と化している。

今際の際にしか見ることが叶わない種族なので、『冥府の引きこもり』と呼ばれている。死んだ天魔を迎えにいき、冥府へ送り届けることを生業としている。しかしながらその戦闘力は意外にも高く、特に後方支援に適している。重火器の扱いを得意としていて、鳥型天魔よりも正確性の高い射撃能力を誇る。おそらく星の数ほど死んでいく生命の送迎がなければ素晴らしい戦力になっただろうが、そんなの知ったことかとばかりに戦場へ出てくることはない。

術式は葬儀に関連していて、他人を術式によって屠る行為を彼らは『葬儀』と呼ぶ。仕組みとしては冥府の物質を現世に召喚するという形なので、武器となるものを介さずとも自在に術式の変化は可能となる。多様性が高く幅広い場面で使いどころはあるが、環境に変化されやすい。この術式を編み出したとされる『四神家』と呼ばれる四つの家が存在し、四種ある術式の筆頭とも認識されているらしい。


【集合型天魔】

希少種。

特徴はなし、強いて言えば人間に近い容姿で髪色や目の色が奇抜であること。

謎の多い種族で、本人たちにも自分がなんなのかよく分かっていない。出産という状態を経ず、そのままの姿でこの世に生じるという『出現』という形で生を受ける。生まれたままの姿から成長することはなく、老人で生じれば老人のまま、子供の姿で生じれば子供のまま永遠を過ごすことになる。死の概念が薄く、風邪や怪我などの外的要因で死んだ場合は、生まれた場所で再び生じることになるので、「殺されても別にいいか」と考えることが多い。

術式は世界に影響するものが多く、自然や時の流れなどの莫大なものを動かしたりする。ただし術式の構造が複雑であり、媒介を用意しなければ暴走してしまうという危険なものも多い。また彼らは優れている部分と劣っている部分が必ず存在し、頭はいいけれど体が不自由、耳はいいけれど目が見えないなどといった具合になる。


【悪魔型天魔】

希少種。

特徴は体のどこかに刻まれた魔法陣。

死神型天魔や狐型天魔などと同じように、今度は別次元に存在する『魔界』と呼ばれる世界に引きこもっている種族。本当に戦場には出てこず、現状リインウォーズ服用者を除いて悪魔型天魔はスカイ・エルクラシスのみとされている。亜種と呼ばれる種族も中には存在し、吸血種や夢魔種といったものがいるらしい。基本的に夜行性で日差しに弱く、知能指数は高くて魔法や呪いなどといったものに精通している。

術式は多岐にわたるが、全て魔法陣を解析すれば分かるとされているので、使う術式を隠す為にも魔法陣を覆い隠すことが必須である。炎や水などを操る術式もあれば、姿を変えたり相手の夢に入り込んだりなどの術式も多い。魔法じみたものが多く、広範囲に強力な技もある。一部の術式は『覚醒』という過程を経て真の姿になることがあるらしいが、どれが当てはまるのかは判明していない。

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私の玩具箱 山下愁 @syualice

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