第13話 数日後 あつあつ亭

 数日後、近所のおばさんが、店にコロッケを買いに来た。

 店では、いつもの様に父がジャガイモをつぶし、千夏がコロッケを揚げていた。

 おばさん

    「だけど、連続殺人犯人が捕まってよかったね」

    「これで、若い娘さんが、安心して表に出られるよ」

 父

    「本当だよ。しかし、犯人は、東京から埼玉で4人も殺しておいて、

     誰も予想もしなかった千葉の佐原で5人目とは、悪知恵が働くよな」

 おばさん

    「まったくだよ、それにしてもジャンヌ洋子は、大したもんだよ。

     ジャンヌがいなかったら、佐原の娘さんも殺されていたよ」

 それを聞いた父は、

    「千夏、お前もジャンヌの爪のあかでもせんじて飲んだ方が

     いいぞ」

    「そうすりゃ、彼氏ができるかもよ!」

 と、千夏をからかった。

  すると、千夏は、

    「うるさいよ、この、こなきじじい!」

 と、威勢よく返した。

  千夏の返しが見事だったことから、父とおばさんの大きな笑い声が、

    「わはは、わはは・・」

 と、店いっぱいに広がったのである。

  はたして、次回は、どんな事件がジャンヌを待っているのだろうか・・・

                        

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ジャンヌ洋子    北山茶近(きたやま さこん) @asddca

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