第8話 ジャンヌは、何処?

 一方、ジャンヌは、ようやく東関東自動車道の佐原香取ICを出た所だった。

 バイクの運転メーターにセットしたスマホに夕子のメールが着信した。

 メールを見たジャンヌは、音声マイクで

     「後、10分で駅に到着」

と、返信した。

 しかし、彼女からの応答はなかった。

 不審に思ったジャンヌは、夕子の現在地を自分の頭の中のテレパシーで探ってみた。

 すると、スマホの画面に夕子の現在地が赤い点で写った。

 その赤い点は、刻々と動いていた。

 ・・その時、夕子は、殺人魔に追われていた。

 ジャンヌは、赤い点を見て、状況が直ぐに理解できた。

 その後、バイクの速度を限界まで上げ、一般道を突っ走った。

 しかし、一般道であったことから、警戒中の白バイに発見され、追跡された。

 ジャンヌは、白バイの追跡には目もくれず、ひたすら夕子の元へ急いだ。

 白バイの警察官は、どうしてもジャンヌに追いつかないことから、千葉県警察本部にパトカーの応援を要請した。

 白バイ警察官

    「白バイ143から千葉本部」

 千葉県警察本部

    「千葉本部です、どうぞ」

 白バイ

    「只今、時速130kmの速度違反で走るバイクを発見、追跡中です。

     パトカーの応援願います。」

 千葉本部

    「了解、交通事故防止に努め、追跡せよ」 

 ウ~・・ ウ~・・ ウ~・・

と、サイレンを鳴らして白バイが、ジャンヌを追尾した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る