第1043話大船を 荒海に出だし います君

大船を 荒海に出だし います君 つつむことなく はや帰りませ

                      (巻15-3582)

※つつむ:差し障り、滞る等の意味


真幸くて 妹が斎はば 沖つ波 千重に立つとも 障りあらめやも

                      (巻15-3583)

※斎はば:無事を神に祈る行為


大船に乗り、荒海に出し、新羅まで行かれるあなた、どうか差し障り等なく、早くお帰りになってください。



私より。あなたが無事でいて、潔斎してくれていたら。沖の波がどれほど立つとしても、何の差し障りも起こるはずがありません。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る