第1037話白雲の絶えにし妹を

白雲の 絶えにし妹を あぜせろと 心に乗りて ここばかなしげ

                      (巻第14-3517)

※あぜ:何故が東国で訛ったもの。


白雲のかなたに関係が絶えてしまったあの娘なのに、そもそも、どうすることもできにのに、何故に何をどうしろと私の心に乗りかかって、これほどまでに愛しいのだろう。


少々意訳してみました。

なかなか上手に訳している人は少ないようです。(※この私も)


ただ、大意としては、何らかの関係で別れてしまった恋人を、諦めきれない男の気持ちが、よく伝わって来ます。

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