第907話かくだにも 妹を待ちなむ さ夜ふけて
問答
かくだにも 妹を待ちなむ さ夜ふけて 出で来し月の 傾くまでに
(巻11-2820)
木の間より 移ろふ月の 影を惜しみ 立ちもとほるに さ夜ふけにけり
(巻11-2821)
これほどまでに長く貴方を待つことになるのだろうか。すでに夜が更けて出て来た月が傾くまでになっているのに。
木の間を移っていく月の光を見たくて、あちこちを歩き回っている間に、夜が更けてしまいました。
戸外での逢引の約束があったのだろうか。
なかなか来ない女に焦れる男。
親の監視が厳しくて家を出づらかったのか、あるいは男を焦らしたかったのか、月の光を言い訳にして、誤魔化している。
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