第896話あまたあらぬ 名をしも惜しみ 埋もれ木の
あまたあらぬ 名をしも惜しみ 埋もれ木の 下ゆそ恋ふる 行くへ知らずして
(巻11-2723)
※埋もれ木:土中の古木が炭化したもの。「下」にかかる枕詞。
いくつもあるわけではない私の名前が噂されるのを惜しんで、埋もれ木のように、ひそかに心の奥でばかり恋しているのです。
先々の行方も、わからないというのに。
ひそかに待ち続ける女性の歌だろうか。
他人の噂になることを恐れ、決して表には気持ちを明らかにしない、できない。
現代の日本でも、その傾向は残る。
無責任なネット中傷に傷つく人が、後を絶たない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます