第871話天飛ぶや 軽の社の 斎ひ槻

天飛ぶや 軽の社の 斎ひ槻 幾代まであらむ 隠り妻ぞも

                     (巻11-2656)


※軽の社:所在地は確定されていない。「軽」は奈良県橿原市の大軽地区。式内社「軽樹村坐神社」に擬せられる畝傍山西南麓の軽古の社説もある。



雁がその上の天空を舞う、軽の社の神聖な槻の木のように、貴方はいつまで、慕われているだけで、閉じ込められた妻で満足しているのでしょうか。


男からの求愛歌と解した。

いつまでも逢瀬に応じない、箱入り娘に対して、ご神木ではないのだから、と愛を訴えている。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る