第868話難波人 葦火焚く屋の 煤してあれど
難波人 葦火焚く屋の 煤してあれど 己が妻こそ 常めづらしき
(巻11-2651)
難波人が葦火を焚く部屋のように、煤けてしまったような妻ではあるけれど、私の妻こそ、どんな時でも可愛らしいのです。
宴会の場で詠まれたとの説がある。
いわゆる古女房の良さを詠む。
よほど仲がいいのか、仲間の前で「のろけ」たかったのか。
万葉集ならではの、おおらかさを感じる。
「家庭円満、天下泰平」のおめでたい歌、と称する人もいる。
いずれにせよ、華美な古今和歌集、新古今和歌集の世界とは異なる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます