第860話玉鉾の 道行き疲れ 稲筵

玉鉾の 道行き疲れ 稲筵 しきても君を 見むよしもがも

                     (巻11-2643)

※玉鉾の:道に掛かる枕詞。


遠い道を歩き疲れて、稲筵を敷きつめて休むようなことになったとしても、貴方にお逢いできる手段を何とかして見つけられたいと思うけれど。


まさか人が多く歩いている路辺に稲筵を敷いて休むのではなく、おそらく山野で一夜を過ごすことを表現していると思われる。

それにしても、稲筵を夜具として一夜を過ごす、その感覚は現代人では、全く理解しがたい、その意味で貴重な歌。


ホームレスの人の段ボールか?と連想できるけれど、あまりピンと来ない。

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