第857話葛城の 襲津彦真弓 荒木にも
葛城の 襲津彦真弓 荒木にも 頼めや君が わが名告りけむ
(巻11-2639)
※葛城の襲津彦:竹内宿禰の子。仁徳天皇の皇后磐姫の父。新羅に何度も遣わされ戦闘に従軍した古代の著名な武将。
※荒木:「新木」。切り出した直後の、加工が施されていない木。飾り気がなく頼もしさを意味する。
かの葛城の襲津彦の弓の、素材の荒木のように、しっかりと信じ切った上で、貴方は私の名前を世間に明かされたのでしょうか。
男により、自分との関係を明らかにされた女性が詠んだ歌。
当時は、恋人の名前を世間に公表するのは、禁忌。
その禁忌を破るのだから、それなりのしっかりとした覚悟があるのですね、と男に問いている。
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