第855話まそ鏡 直にし妹を 相見ずは
まそ鏡 直にし妹を 相見ずは 我が恋止まじ 年は経ぬとも
(巻11-2632)
※まそ鏡:「直に見る」にかかる枕詞。白銅製の立派で、よく磨かれた鏡。
直接に妻と逢瀬をしない限り、私の恋心は止むことはないのです。
それは、何年が経ようとも。
遠距離恋愛、あるいはコロナ禍で、親しい人に、なかなか直接逢えない人は、実感がある歌と思う。
パソコンやタブレット、スマホの画面で見ても、話しても、やはり物足りない。
それと「何年が経ようとも」と言うよりは、ますます直接逢いたいと言う気持ちが強くなるように思う。
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