第853話古衣 打棄つる人は 秋風の
古衣 打棄つる人は 秋風の 立ち来る時に 物思ふものそ
(巻11-2626)
着慣れた古衣を捨て去るような冷たい心の人は、秋風の吹くころには、寂しい思いをすることになるものです。
この歌の古衣は、おそらく古女房。
また、「秋風の立ちくる時」は。「老後」の意味も含まれている。
夫の冷たい態度に不信感を抱いた妻が咎めたのだろう。
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