第845話あしひきの 山桜戸を 開き置きて
あしひきの 山桜戸を 開き置きて 我が待つ君を 誰が留むる
(巻11-2617)
※あしひきの:山にかかる枕詞。
山桜の戸を開けたまま、私が待ち焦がれる貴方を、いったい誰が留めるのでしょうか。
現代人でも理解できると思うけれど、扉を開けたまま、男を待つなど危険極まりない。
しかし、この女性は、その危険も無視する。
それにより、必ず男が来る、という確信があったのだろうか。
しかし、男は、なかなか来ない。
誰が邪魔をしているのか、あるいは他に女ができたのか。
女の不安と疑念は、ますます高まることになる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます