第808話妹に恋ひ 寝ねぬ朝明に おしどりの
妹に恋ひ 寝ねぬ朝明に おしどりの こゆかく渡る 妹が使ひか
(巻11-2491)
※おしどり:ガンカモ科の水鳥。平野部には秋から越冬する。
あの娘への恋しさに、一晩中眠れなかった夜明けに、おしどりがここを飛び立って行くのです。もしかして、あの娘の使者なのでしょうか。
仲良く飛ぶおしどりを、恋する相手と気持ちのつながりと、思う。
古代の日本では、鳥を人の魂の象徴と見ていたことによる。
また、おしどりを仲良い夫婦の象徴とするのは、古代中国からの伝統とされている。
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