第525話我が背子を いつぞ今かと 待つなへに
藤原宇合卿の歌一首
我が背子を 何時そ今かと 待つなへに 面やは見えむ 秋の風吹く
(巻8-1535)
※藤原宇合卿:藤原不比等三男。遣唐副使。常陸守、西海道節度使を歴任。
長屋王の変事件に主体として参加、長屋王を自決させる。
その後は、天然痘の流行により死去。
あのお方が、いつ来られるか、今来られるかと、待ち続けているけれど、もしかして来られないのではないかと思うままに、秋の風が吹いているのです。
秋の風は「飽きられた」の意味もあり、待ち人が来ないのは、実は自分が飽きられたためではないかと、不安を詠う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます