第524話をみなへし 秋萩折れれ 玉鉾の

石川朝臣老夫の歌一首


をみなへし 秋萩折れれ 玉鉾の 道行きづとと 乞はむ子がため

                        (巻8-1534)

※玉鉾の:「道」にかかる枕詞。

※道行きづと:旅の土産物。「つと」は「包む」と同源の語。包み物、贈り物の意味。多くは旅の土産の意味に用いる。


おみなへしや萩の花を手折っておきなさい、旅の土産を願う、愛しい人のために。


旅の途中、同行者に呼びかけた歌。

当時からおみなへしと萩は秋の七草を代表するもの。

尚、石川朝臣老夫は未詳。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る