第394話時に臨みき(3)

道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや

                         (巻7-1257)

道端の草深い場所に咲く百合が花開いたように、少し笑顔を見せただけで、私のこと妻とおっしゃるのですか?


基本的には、女が男の求婚を拒否する歌。

少々の愛想笑いを本気に取るなど、貴方は軽すぎます、とでも言うのだろうか。

確かに女に微笑まれただけで、すぐに妻扱いする男など、信用できない。

あちこちに妻を作って、やがては踏み捨てられるのが目に見えているのだから。

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