第395話時に臨みき(4)
黙あらじと 言のなぐさに 言ふことを 聞き知れらくは 悪しくはありけり
(巻7-1258)
黙っていることはできないと、気休めのつもりで言ってくる言葉を、そう理解しながら聞いているのは、本当に嫌なものなのです。
女性の立場から詠んだ歌らしい。
浮気をしてきた夫の言い訳、「いや、あの人とは本気ではないよ、たまたまだった、本当は貴方が好き」などと、あからさまに言い訳されても、聞いているほうは「はい、そうですか」と言っても、心は裏腹になり、気分が悪くて仕方がない。
光源氏の言い訳を聞き続ける紫の上も、こんな気分なのだと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます