第169話笠女郎 天地の 神の理 なくはこそ
(巻4-605)
天の神、地の神の御判断がないのなら、恋しい貴方に逢うことがなく、私は死んでしまうでしょうけれど。
この歌の真意は、
「神に間違った御判断などあるはずはないので、私の、これほど貴方を思う気持ちを必ずお認めになられている、だから、きっと貴方にお逢いできると信じています」
というものだと思う。
かつて、大伴家持との逢瀬を持ったこと、それも天地の神の御導きなのだから、思い続けていれば、必ず再びの逢瀬が叶うと信じきる。
何とも、一途な恋心と思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます