第167話笠女郎 思ひにし 死にするものに
思ひにし 死にするものに あらませば
(巻4-603)
人が恋で死んでしまうものならば、私など千回も繰り返し死んだことでしょう。
笠女郎の激しい恋心を象徴するような歌。
苦しくて苦しくてしかたがないけれど、死にきれない。
何とかして、大伴家持との逢瀬を果たしたい。
しかし、逢うことはかなわず、また死ぬような苦しい思いを無限に繰り返すことになる。
大伴家持に恋の歌を贈りながら、これは笠女郎の苦しい心のつぶやきのような歌になる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます