第91話 藤原朝臣八束の梅の歌
藤原朝臣八束の梅の歌
妹が家に 咲きたる梅の いつもいつもなりなむ時に 事は定めむ
(巻3-398)
あなたのお家に咲く梅の花が、いつでもよいから実になった時に、事を決めよう。
※この場合、「梅」は娘、「なりなむ時」は娘が成長して結婚できるようになった時。
成長した娘との結婚を母親に申し出る歌。
自己の感情は表面に出さず、ものにたとえて思いを述べる「比喩歌」という表現様式の典型的なもの。
尚、藤原朝臣八束は、藤原不比等の孫で藤原房前の第三子。
従兄の藤原仲麻呂(後に官僚筆頭にまで昇り詰めるが、乱を起こし失脚)の妬みを受け、病と称して家に居て、書物三昧の生活を送ったと言われている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます