第8話 宇治間山朝風寒し
長屋王(巻1-75)
宇治間山の、朝の風が寒い。
旅の空では 衣を貸してくれる わが妻もいないのに。
長屋王が吉野離宮と飛鳥との旅の途中、宇治間山(現在では未詳)を通過した時の歌。
肌を突き刺すような、朝の冷たい風だったのだろうか。
都に待つ妻、長屋王は、その温かい肌を焦がれている。
※長屋王は、天武天皇の孫。壬申の乱で活躍した高市皇子の子。
絶大な権力、広大な富と屋敷を有するようになるけれど、やがては謀反の冤罪を課せられ、聖武天皇と藤原氏により、自害に追い込まれてしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます