天界の憧れの的のサリエルは、日本で自堕落生活を送っていた。そこに現れたのは、何と、ナマハゲだった⁉ いきなりの異種混淆の事態! ナマハゲと言えば、怠けものを戒める神の使い……、そう言われれば、天使とナマハゲはどちらも神の使いだった。まあ、それはさておき。
とにかく怠けたいサリエルと、お節介なナマハゲの攻防。
そこにサリエルの元々の仕事である悪魔退治の依頼が舞い込んで⁈
ドタバタ劇の行くすえは?
サリエルはちゃんと悪魔退治できるのか?
最後は「素直じゃないんだね」とくすっと笑える一作。
口の中に何も入れない状態で、御一読下さい。
面白いので、吹きます。
もう最高です。隙あらば笑わせにかかる濃密なコメディ短篇。
天使サリエルは美貌の天使だったはずなんですが、すっかり日本の文化に染まって堕天使へと直行中。
それを更生すべく現れるのが秋田観光大使のような『なまはげ』。
この設定だけでも、もう目が点なんですが、笑いの洪水に流されてストーリーは突き進みます。
おススメしたいのはやはりこの語り口。隅々に仕込まれた爆弾に笑いがたまりません。そしてキャラクターの可愛さと、妙にリアルな会話のやり取り。テンポもよく怒涛の笑いの洪水が押し寄せます。
読み終えるのがホントもったいない短編です。
ぜひ読んで楽しんでください!
悪魔から人間を守る使命を帯びて降臨した大天使サリエルだったが、地上におりた途端、人間界の娯楽にハマって怠け者と化してしまう。
だがある日、ぐうたら三昧を尽くしていたサリエルのもとに一人の女性が訪れた。
その女性こそ、怠け者を更生させるために送り込まれた秋田県からの使者、なまはげだったのだ!
……というコメディタッチのライトノベルです。完結作品。
怠け癖の抜けなさでブレないサリエルと、彼女の尻を叩くなまはげ・祭加のやりとりにクスッとしつつ、我が身を振り返って居住いを正さねばと感じたり。
正月気分が抜けない方のところにも鬼がやって来るかもね……?