第84話 静寂の森


 1




 ──キ……、クソガキ……。



 やけに聞き馴染んだ低い声が、頭の中にぼんやりと響く。重たい瞼を持ち上げると、そこはどこか懐かしいとすら感じる薄暗い路地の一角だった。過ごしているうちに慣れてしまったドブ川の悪臭が、ツンと鼻の奥に染みる。



「──おいクソガキ、起きろ」



 ぼうっと薄汚い天井を眺めていると、突如背中に強い衝撃が走った。「いってえ!」とつい声を上げて飛び起きれば、今しがた己の背中を蹴り上げた人物が呆れたように嘆息する。トキはすぐさま振り返り、彼をじろりと睨み付けた。



「いってえな! いきなり何しやがる! ──マドック!!」



 怒鳴ったトキの視線の先には、藍色のストールを首に巻き、右手の中指に金の指輪ドグマを嵌めた──彼の師、マドックの姿があった。マドックは金の髪を風に揺らし、トキに向かって何かを投げ付ける。



「……!」


「土産だ。暫く留守にしたからな」


「……んだよ、ガキ扱いすんな。俺、もうすぐ十七になるんだぞ」


「十七なんてまだまだガキだろ。青二才が」



 淡々と告げ、マドックは壁際に座り込むとトキに手渡した物と同じ固形物を口に運ぶ。一体何だろうかとトキは眉を顰めたが、どうやら蒸した芋を潰して丸めた食べ物らしかった。


 ドブ川のほとりに住まう彼らにとって、食事はかなり貴重である。金があれば酒場や商店で購入も出来るが、トキにはとにかく金が無かった。手の中のそれが食べ物だと理解した途端、彼は脇目も振らずにかぶりつく。


 しかし一気に頬張り過ぎたのか、飲み込んだ芋は上手く喉を通らなかった。



「……っ、! ごほっ、ごほっ!」


「馬鹿、慌てて食うな。やっぱガキだな」


「……うるっ、せ……、ごほっ!」



 喉に芋を詰まらせ、咳き込むトキにマドックが液体の入った革袋を投げ渡す。即座に受け取ったトキは素早く革袋の蓋を開け、中身を一気に呷った。──その瞬間、喉を焼かんとする熱と苦味が口内に広がり、ブッ! とトキは慌てて口に流し込んだ液体を吐き出す。



「ゲホッ、ゴホッ!! ……っ、ふっざけんなテメェ! これ酒じゃねーか!!」


「あ? ……ああ、悪い。間違えた」


「殺すぞ!!」



 悪びれる様子も無く告げたマドックに憤慨し、トキはもう一つの革袋を強引に引ったくると勢い良く喉に流し込む。ようやく潤った喉の奥に芋が流れて行き、死ぬかと思った……、と彼は息をついた。


 壁に凭れ、項垂れるトキの様子を暫く黙って眺めていたマドックだったが──ややあって、彼は不意に口を開く。



「……お前、俺の留守中、何日食わなかった」



 問い掛けられた言葉に、トキの肩はぴくりと反応を示した。彼は黙り込み、薄手のインナーから覗く細い腕をマドックの視界から隠すように押さえる。



「……別に、何日食わなくてもアンタに関係ないだろ」


「さっきチラッと小耳に挟んだんだが、お前、街のチンピラ共に盗み働こうとして失敗してばっかなんだってな。そんで殴られて、ここ最近は毎日のように死にかけてんだって? 酒場のマスターが言ってたぞ」


「……チッ」



 ──あのオッサン、余計な事を……。


 トキは不服げに舌を打ち、マドックから顔を逸らした。その頬や肩口には、僅かに浅黒い痣が残っている。

 マドックは以前よりも痩せたトキの横顔を一瞥し、再び口を開いた。



「……俺の言葉を忘れたのか、クソガキ」


「……」


「──ここで俺に殺されるか、この街で死んだように生きるか。……その二択を迫った時、“死んだように生きる”選択をしたのは、お前だぞ」



 静かに呟き、マドックは芋を口に運ぶ。トキは目を合わせず、ただじっと地面を見つめていた。


 ──トキが奇跡的にディラシナに流れ着いた日、彼を拾い上げたのはマドックだった。やがて目を覚ましたトキに、彼は宝石の埋め込まれた短剣を突き付けて問い掛けたのだ。


 ここで殺されるか、この街で死んだように生きるか選べ、と。



「体と態度だけはデカくなったが……無茶して死に急ぐようじゃ、まだまだガキのまんまだ、お前は」



 淡々と告げるマドックを、トキは眉根を寄せて睨み付ける。



「……うるせーよ、“死んだように生きろ”って言ったのはアンタだろ。死ぬような真似したって、生きてんだから良いだろうが」


「死ぬような真似すんのと、死んだように生きるのは違う」



 マドックは鋭く彼の声を制し、切れ長の碧眼でじろりと睨み返す。トキは声を詰まらせ、息を呑んだ。



「俺は、お前に“いつ死んでもいいから生きろ”って言ったわけじゃない。本当にいつ死んでもいいんだったら、あの時俺が殺してる」


「……」


「プライドなんか捨てていい。生き恥晒してもいい。例え、死んだ方がマシだと思える人生だったとしても──」



 マドックは先程トキが投げ捨てた酒の革袋を拾い、中身を喉に流し込む。そのまま睨むように向けられたのは、切れ長のあお

 仄暗い世界で生きているくせに、いつまでも凛と透き通っているその瞳が、トキは心底苦手だった。



「──それでもいいから、生きる道を選べ。……俺はそう言ったんだ」


「……」


「それが理解出来ないうちはクソガキだ、お前は。一人前には程遠い」



 マドックは静かに立ち上がり、唐突に短剣を引き抜いてトキに突き付けた。トキは眉を顰め、手のひらに汗を滲ませる。



「……っ」


「お前が、この短剣をお前にやる」


「……、は……?」


「せいぜい修行しろ、クソガキ」



 マドックは吐き捨て、紫色の宝石が埋め込まれた短剣をしまうと背を向けて去って行く。「酒場で飲んで来る」とだけ言い残して、彼は掃き溜めの街の中へと消えてしまった。


 残されたトキは眉間に皺を深く刻み、黙り込んだまま歯噛みする。



 ──死んだ方がマシだと思える人生だとしても、生きる道を選べ。



 そんなマドックの言葉が、いつまでも脳裏にチラついて、うざったい。



「……師匠ぶりやがって……」



 トキは呟き、立てた片膝に顔を埋める。冷たくて静かな、悪臭に満ちた不衛生な路地の隅。彼は瞳を閉じ、失った家族を瞼の裏に思い描きながら、再び浅い眠りについた。



 ──その三日後。

 マドックは、彼の前から居なくなった。


 例の短剣と、藍色のストール。それから〈魔女の遺品ドグマ〉を、トキの傍に残して。


 師の消えたドブ川のほとり。残された短剣の柄を握り締め、トキは俯く。



(……俺が一人前になったら、って……言ってたじゃねーか……)



 ──あいつも、俺を裏切ったんだ。


 誰も居なくなった路地の裏で、トキは一人、そんな言葉を滑り落とした。




 2




「──……う……」



 掠れた声と共に、トキは重たい瞼を持ち上げる。チカチカと明るい陽の光が目に染みて、彼は思わずまた瞳を閉じてしまった。


 ──なんだか、懐かしい夢を見たような気がする。


 そうぼんやりと考えながら、再び瞼をゆっくりと開いた頃──トキの意識は、ようやく覚醒した。



「……!!」



 ハッ、と目を見開き、上体を起こす。体が鈍く痛むが、そんな事を気にしている場合ではない。周囲を見渡せば、ロビンやセシリアが自分と同じように力無く床に倒れていた。彼は即座に二人に駆け寄る。



「……っ! おい! 起きろ!!」



 意識のない二人に呼び掛けるが、反応はない。

 一行が乗っていた飛空機の翼は完全に折れ、窓は割れ、冷たい外気が内部にまで満ちている。周囲の木々を薙ぎ倒し、地面を抉り取って──小さな機体は、ほぼ墜落に近い形で不時着していた。


 見た所セシリアやアデルに酷い怪我は無いようだが、機体の最前で操縦桿を握っていたロビンは強く頭を打ったらしく、額から血を流して瞳を閉ざしている。割れた硝子片が筋肉質な肌に食い込み、見るからに痛々しい様子だった。



「……っ、ゴリラ……! ふざけんな起きろよ……!」



 トキの呼ぶ声は彼に届かない。呼吸はしているようだが、血を流し過ぎているのかロビンの顔色は蒼白に染まっている。くそ、とトキは表情を歪め、自身の首に巻いていたストールを引き抜くと大きく広げて一部の布地を短剣で切り取った。


 師から譲り受けた藍色のストールを裂き、トキはロビンの傷口にそれを巻き付けて止血する。刺さった硝子片を取り除けば、傷口が痛んだのかロビンは僅かに呻いて反応を示した。



「おい、しっかりしろ……」



 呼び掛け、出来うる限りの応急措置を施す。ちらりと後方で眠るセシリアを一瞥するが、彼女も目を覚ます気配はなかった。トキは表情を歪め、拳を硬く握り締める。


 ──数時間前。


 魔導飛空機に乗り込んだ一行は、ベンジーの手助けもあって無事に白鯨ヴァラエナから脱出する事に成功した。しかし北大陸の上空では強い風が吹き荒れ、小さな飛空機で進むのは容易な事では無く。

 旧型の飛空機であるこの機体の動力源は、操縦士の“魔力”に委ねられるのだ。加えて、ロビンは操縦桿を握った事も無い初心者である。彼らの乗っていた飛空機が風に煽られて操縦不能になり、墜落する寸前の状況に至るまでに時間は掛からなかった。


 何とか軌道を修正し、地面のスレスレで着陸する態勢に持ち込んだロビンだったが──やはり初心者には荷が重かったらしい。森の木々を薙ぎ倒し、翼を折られたおかげで速度が緩んだのか機体が大破する事は無かったものの、強い衝撃によって吹き飛ばされた一行は各々が床に叩きつけられ──こうして、現在まで気を失ってしまっていたのである。


 彼もまた、言わずもがな。



「……っ、い……!」



 ズキ、と突然背中に鈍痛が響き、トキは歯を食いしばった。おそらく先ほど意識を飛ばす前に、どこかで強く打ち付けてしまったのだろう。骨折はしていないようだが、かなり痛む。彼は苦虫を噛み潰したような表情で眉根を寄せた。



(くそ……俺一人じゃこいつらを一遍いっぺんに運び出すのは無理だ……。そもそも、この近辺の状況も分からない……。意識のないこいつらだけをここに置いて調べに行くわけにも行かねえし……どうする……)



 焦る頭を落ち着かせ、トキは現在置かれている状況について冷静に少しずつ紐解いて解決策を探す。しかしいくら考えども良案は浮かばず、苛立ちばかりが募ってしまう。

 せめてアデルかステラだけでも起きていてくれれば──と、そう思い至った時。彼はある事に気が付いて、ハッと弾かれたように顔を上げた。


 きょろりと周囲を見渡し、彼は息を呑んで背筋を凍らせる。


 居ない。



(──豚が、居ない……!!)



 トキは痛む体を無視して即座に立ち上がり、座席の下や倒れた積荷の裏を覗き込んだ。どこかに転がって居てくれと願いながら、ピンク色の丸っこい体を探すが──やはり、その姿はどこにもない。

 トキは息を上げて冷たい汗を滲ませ、ばくばくと嫌な鼓動を刻む胸を押さえた。



(……まさか、墜落して窓が割れた時に、外に放り出されて……)



 そんな最悪の想定が脳裏に過ぎり、トキの顔からは途端に血の気が引く。直後、彼は立ち上がった。



「クソ豚!! 居たら返事しろ!!」



 痛む体を強引に動かし、トキは力一杯に声を張り上げる。しかしやはり返事はなく、彼の背筋が更に冷たく凍りついてしまう。



「……っ、豚……! おい……!!」



 胸中に不安感が押し寄せ、汗の滲む手のひらを握り込んだ。嫌な想像ばかりが、彼の頭の中を満たして行く。──みんな、このまま死んでしまうのか。アデルも、ステラも、ロビンも、セシリアも。トキは悲痛に表情を歪め、だめだ、と弱々しい声で呟くと大きく息を吸い込んだ。


 そして、喉を震わせて再び叫ぶ。



「──返事しろよ、ステラァ!!」


「プギーッ!!」


「……!?」



 ハッ、とトキは目を見張った。一瞬、耳に届いた間の抜けた鳴き声。薄紫の瞳を瞬き、「ステラ……?」と今一度小さく呼びかけた頃──機体の外から、豪速球と化したそいつは凄まじいスピードで飛んできた。


 ひく、とトキが頬を引き攣らせた頃には、もう遅い。



 ──ドッゴォ!!



「ぐっふ……!?」



 ピンクの丸い物体がトキの腹部に体当たりし、例のごとく彼は吹っ飛ばされた。勢い良く機体後方の壁に全身を打ち付け、呼吸もままならない様子でぴくぴくと震えながら、トキは床に倒れ伏す。そんな彼に巻き込まれて下敷きになってしまったピンク色のそいつは、「ふぎゅぎゅ〜……!」と短い手足をバタつかせて踠いていた。



「フギギギ……! プギ〜〜……!!」


「ゴホッ、ゴホッ……! ッ、て、めえ……!」



 先ほどまでの不安げな表情から一変、鬼のような形相で顔を上げたトキは、体当たりして来たステラの羽根をがしりと鷲掴んだ。「プギ!?」と焦ったように目を見開いて暴れ始めたステラは、睨み付けるトキに「プギー! プギぃぃ!」と猛抗議している。


 やかましく鳴き喚くステラを掴み上げ、トキはうずくまっていた体を起こして──やがて深く息を吐き出すと、手の中で暴れているそいつを腕の中へと抱き込んだ。


 途端にステラは大人しくなり、きょとんと瞳を瞬く。



「……プギ?」


「……ふざけんな、お前……勝手に居なくなんなよ……」



 弱々しくこぼし、トキは暖かな子豚の背に顔を埋めた。ふわふわと柔らかな羽根に額を押し付けているトキに、ステラは困惑するばかり。「プギ? プギギ?」と短い手足で彼に触れれば、トキは深く溜息を吐いて小さなその体を抱きしめた。



「プギュ」


「……焦った……」


「……プギー?」


「プギーじゃねえよ、殺すぞ……」


「プギー! プギギ!!」



 トキの暴言に怒り出したステラは、がじがじと彼の腕に噛み付く。「おい噛むな、このクソ豚!!」とトキは憤慨しながらも、本心ではステラが無事だった事に心の底から安堵していた。


 そんな彼らの騒がしい声によって目を覚ましたのか、随分と長く眠っていたアデルが「くあ、」と大きな欠伸をこぼして起き上がる。



「アゥ〜……、キャウン?」


「──! アデル!」



 ホッ、とトキは胸を撫で下ろし、未だに仔犬姿のアデルに呼びかけた。アデルは元気に吠え、尻尾を振ってトキの元へと駆け寄る。



「おい、大丈夫か? どこも怪我してないか?」


「キャン!」


「……ハッ、問題なさそうだな」



 膝に乗って頬を舐めるアデルを撫で、彼は首元のリボンを解いた。途端にアデルの体は煙に包まれ、やがて仔犬化していた体が元の大きさに戻る。

 元の姿に戻ってしまったアデルに、ステラは一瞬身を強張らせたが──ややあって恐る恐ると歩み寄り、「プギ」と挨拶でもするかのように、白銀の体に自らの鼻を擦り付けた。どうやら以前ほどの恐怖は感じなくなったらしい。



「……アデル。目覚めて早々に悪いが、お前、背中にあのゴリラ乗せて運べるか?」


「ガウ!」



 問えば、アデルは肯定するかのように吠えた。トキは微笑み、「いい子だ」とその頭を撫でる。



「セシリアは俺が運ぶ。ステラ、お前は周りに怪しい気配がないか見張れ。何かあったらすぐ俺に教えろ」


「プ……! プギ! プギ!」


「……あ? 何だよ」



 トキの指示にステラは素早く翼を広げて飛び立ち、彼のストールを噛んでぐいぐいと引っ張り始めた。──どうやら、早速何かを発見したらしい。



(……そういや、こいつさっきまで外に居たんだよな。近くで何か見つけたのか)



 プギプギと鼻を鳴らしてストールを引くステラに「分かった、分かった。外に何かあるんだな」と返しつつ、トキは倒れているロビンを背負ってアデルの背に乗せる。床に散らばった硝子片をアデルが踏んでしまわないよう払い除き、意識のないセシリアを担ぎ上げて、彼は出入り口の扉を足で蹴り開けた。


 ガシャン! と音を立て、不時着した際に変形してしまった不格好な扉が開け放たれる。彼らはようやく飛空機の中から脱し、北の大地へと足を踏み入れた。



「……ここが、北の大陸……」



 呟き、トキは辺りを見渡す。

 そこは冷たい空気と濃い霧に満ちた、不自然なほどに静かな森の中だった。周囲に生えている無数の木々はどれも干からびたように水分を失い、今にも朽ち果てる寸前といった風貌の枯れ木ばかり。しかし足元の土は湿り気を帯びているようで、なぜこんなにも木々が枯れてしまっているのかとトキは眉を顰めた。しかもいくら耳を澄ませど、鳥の声どころか風の音すらも聞こえて来ない。



(……チッ、気味が悪いな……)



 もしセシリアが起きていれば、「お化けが出そう……!」と怖がって一歩も進めなかったかもしれない。不気味な森の中の様子に警戒しているのか、なかなか動こうとしないトキだったが──翼を羽ばたかせたステラが再びストールを強く引いた事で、彼は我に返った。



「プギ! プギー!」


「……ああ。そっちに、何かあるんだったな」



 懸命にストールを引くステラの誘導に従い、トキは「行くぞ」とアデルに呼び掛けてようやく歩き始める。枯れた森の静けさは、まるで彼らの動向を監視するかのように、ただただ冷たく満ちていて。



(……気持ち悪……)



 トキは眉間に皺を深く刻み、チッと舌打ちを放って、濃い霧で満たされた静寂の向こうへと姿を消した。




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