第64話 あいのまぼろし(※2019/09/20内容修正)


※お知らせ


第64話ですが、内容が少し過激だったらしく警告を受けてしまいまして、9月20日現在を持ちまして後半の内容を変更いたしました。もはや別物です。

読者の皆様、大変申し訳ございません……。ご理解の程よろしくお願いいたします。



--------------




 1




 セシリアが初めて大きな怪我をしたのは、彼女とアデルの十六歳の誕生日の事だった。ハンナの作ったホールケーキを切り分けようと、彼女がナイフを持ち出したのが原因である。


 不器用な彼女は見事に手を滑らせ、ざっくりと深く腕を切ってしまったのだ。セシリアの悲鳴に気付いたマルクが駆け寄った頃には、深く切れた傷口から止めどなく血が溢れていた。



『セシリア……!! 大丈夫か!?』


『……あ、あは……切れちゃった……』



 痛みに耐えて苦悶の表情を浮かべつつも、セシリアは笑顔を取り繕う。そんな彼女の痛々しい傷口にマルクが眉を顰めた頃──セシリアの体に、不思議な事が起きた。


 突如セシリアの傷口が青い光を放ったかと思えば、深く切れていた肌の傷がみるみると塞がって行ったのである。二人は硬直し、目の前で起こっている光景に目を見張った。

 青く輝くその光に驚いたのは二人だけではない。偶然その場を通りかかったシスター・ドロシーは、青い光に気が付くと血相を変えてセシリアの元へ駆け寄った。



『──セシリア!! 怪我をしたの!?』


『……! シスター……!』



 血相を変えたドロシーがセシリアの腕を覗き込んだ頃、彼女の腕を包んでいた青い光は消えてしまった。──深く切ったはずの、傷口と共に。



『……傷が、治った……!?』



 一番近くで見ていたマルクが更に驚愕する。傷の消えた腕を見つめ、ドロシーは苦々しく表情を歪めた。



『……セシリア……あなた、やっぱり怪我をしたのね……』


『……シスター……これは、一体……?』


『……』



 ドロシーは嘆息し、そっとセシリアの頭を撫でた。『そろそろ話さなければならないと思っていたけれど……』と目を伏せ、セシリアの手のひらを握る。



『……セシリア。あなた、首と手にあざのようなものがあるでしょう? 十字架を逆様にしたような形の』


『……!』



 ──いい? セシリア。あなたの首元と手首は、絶対に人に見せてはダメよ。


 物心付いた頃から言い聞かせられて来た、ドロシーの言葉が脳裏に蘇る。──村の子供から『汚い』と罵られた、首元と手首に浅黒く残る痣。それをなぜ人に見せてはいけないのか、彼女は何も知らなかった。


 こくりと、セシリアは小さく頷く。ドロシーはセシリアとマルクの顔を交互に見遣り、切なげに眉尻を下げた。



『……その痣は、普通の人には無いの。神の道理に逆らった者……“アルタナ”に与えられる刻印なのよ』


『……アルタナ……?』


『“アルタナ”というのは、貴女のような……、の事を総称する言葉』



 苦々しく声を紡ぐドロシーが、何を言っているのかよく分からなかった。呆然と目を見開いて固まるセシリアの隣で、同じく愕然としているマルクが震える声をこぼす。



『……ま、待って下さい……、“一度死んでる”って……? セシリアが……?』


『……貴方にも、ずっと言えなくてごめんなさいね、マルク。……本当の“セシリア”は、もうこの世に居ないの』



 言い聞かせるように呟き、ドロシーはセシリアの手を優しく撫でる。セシリアはやはり何も言えず、黙って彼女を見つめていた。



『……貴女は、本当は“セシリア”じゃない。誰かが送るはずだった人生の“代理人アルタナ”として、死んだはずの体に与えられた……、に過ぎないのよ』


『……っ』


『……貴女はおそらく、どこかで黒魔術──つまり禁術によって、一度死んだ後にこの世に呼び戻された。そして、私達が倒れている貴女を見つけて保護したのよ。……その宝石と一緒にね』



 ドロシーは視線を上げ、セシリアの首に掛かる青く美しい宝石を一瞥する。その宝石──女神の涙を、セシリアは震える手で握り締めた。



『……“アルタナ”は、人間の夢を見せる、ただの幻』



 ドロシーは呟き、震えるセシリアを優しく抱き寄せた。



『高い自然治癒力を持ち、大抵の怪我であればすぐに癒してしまう。……だから、さっきの貴女の怪我は治った』


『……』


『……けれど、その回復力の高さ故に、一度死んでいるその体の負担はとても大きいの……』



 ドロシーはセシリアの体を強く抱き締め、柔い髪に頬を擦り寄せる。“幻”であるはずのその華奢な身体は、暖かい。



『……セシリア、貴女は──』



 ──おそらく、二十歳まで生きられないわ。


 残酷に告げられたその言葉で、隣にいたマルクの瞳は暗く淀み、光を無くしてしまったのだ。




 2




「……もう、死んでいるんです……」



 泣き出しそうな声がその言葉を紡いで、数十秒。トキは硬直したまま、薄紫の目を見開いてその場に座り込んでいた。


 セシリアの首元をぐるりと囲む、浅黒い“逆さ十字”の刻印。この世に存在していてはいけない者に与えられるその刻印が、目に焼き付いて離れない。

 何も声を発さない彼に、セシリアは悲しげに俯いた。



「……ごめんなさい……驚かせてしまいましたよね……」


「……」


「……私は、“アルタナ”なんです。一度死んでいて……きっと、この“セシリア”の体も……もう長くはありません……」



 セシリアは目を伏せ、そっと自身の首元に触れた。


 ──“アルタナ”の寿命は、この世に呼び戻されてから十年未満だと言われている。日に日に回復力が落ちている事に、セシリア自身も気が付いていた。


 おそらく、もう、時間がないのだ。



「……私は……もうすぐ消えてしまう体です。一度死んだこの身では、誰かと共に未来を歩む事も、誰かの子を身篭る事も出来ない……」



 ──セシリアは人を愛せないのだと、この地に来てから何度も聞いた。ぽつぽつと紡がれる毒のような言葉に、トキの耳の奥がじわじわと蝕まれて行く。



「……私は、ここに居ます。でも、もうこの世には存在していないんです」



 痛い。耳が痛い。

 胸に、鋭利なナイフが突き刺さって抜けない。



「……だから、私は……“私”の終わりが来る前に、貴方の呪いを──」



 ──うるさい。もう黙ってくれ。


 トキはセシリアが言葉を言い切る前に、その口を片手で強く押さえ付けた。目を見開いた彼女の悲鳴を力任せに奪って、簡素なベッドへとその身を叩き付けるように押し倒す。

 乱暴に組み敷かれたセシリアの恐怖に染まった瞳が、ぐらりと揺れてトキを見上げた。トキは長い前髪に双眸を隠し、乾いた笑い声を小さくこぼす。



「……は……っ、はははっ……。うるせえ……うるせえよ……」


「……っ」


「さっきからうるせえんだよ、ごちゃごちゃと……。簡潔に言えよ、うざってえな」



 全てを諦めたかのような低音がこぼれ落ち、セシリアはサッと血の気が引くのが分かった。押さえ付けられた身体を強張らせ、彼女は戦慄しながらトキを見つめる。


 トキはゆらりと顔を上げ、怒りの色に染まった冷たい瞳をセシリアへ向けた。



「──つまり、アンタはずっとそれらしい言葉で、俺をって事だろうが」


「……っ、ち、違……!」


「何が違うってんだよ」



 ギロリと、暗いアメジストが冷たくセシリアを睨む。彼女は息を飲み、ゆっくりと顔を近付けるトキを怯えるように見上げた。



「騙してたんだろ。もうとっくに死んでるくせに、素知らぬ顔で俺の横歩いて。あたかもその場に居るようなツラで笑って」


「……っ」


「“人間ごっこ”しながら善人ぶって、俺をもてあそんで楽しかったかよ、聖女様。死肉が蘇っただけのアンタを必死になって守ろうとしてる俺を見るのは、さぞ滑稽だっただろうなァ?」



 冷酷に言葉を浴びせ、トキは反論しようと動いた彼女の声を遮るように長い髪を鷲掴み、強く引いて押さえ付けた。「痛……っ」と苦悶の表情を浮かべるセシリアにも構わず、彼は彼女の衣服を力任せに引きちぎる。

 ビリビリッ、と音を立てて引き裂かれた布地の下から白い肌が顕になり、セシリアは恐怖に慄いた。トキは恐怖に目を見開いて固まる彼女の上に馬乗りになると、忌々しげに声を発する。



「……あーあ……最初からこうしときゃ良かった。さっさと素っ裸にひん剥いて、首元晒して、その純潔ぶってた“偽物”の身体にぶち込んでりゃ、アンタの正体も見破れたんだ」


「……っ」


「アンタもそう思うだろ、聖女様。結局、アンタを信じた俺が馬鹿だったんだ」


「……っい……!!」



 がばりと脚を広げ、彼女の白い肌に歯を立てた。食い千切られんばかりに食い込む歯の痛みにセシリアは表情を歪める。



「……っう、ぁ……っ!」


「おいおい、一丁前に嫌がって拒んでんじゃねーよ。もう死んでんだろ? アンタ」


「……ひ、……っあ、ぅ……!」



 悲痛に表情を歪め、セシリアの瞳からはボロボロと涙が溢れ出る。トキは空いている手で無理矢理髪を引っ張り、彼女の首の後ろをさらけ出して冷笑をこぼした。



「……アンタの首の裏、“アルタナ”の刻印以外に“奴隷”の烙印まで揃ってやがるみたいだなァ? 聖女様」


「……っ」


「いくら無知なアンタでも、奴隷のぐらい分かるだろ? 生前は随分とだったみたいだな。どおりで無知な割に、すぐ股濡らすと思ってたぜ」


「……っい、ぁ……!」



 がりっ、と加減もせずに食い込む歯が、白い素肌を歯型で汚して行く。それは点々と赤く形跡を残して、時折裂けた皮膚から血が流れた。苦手なはずの女の血ですら、今は恐ろしいと感じない。それ程までに強い感情がトキの脳内を支配していた。セシリアの目には涙が浮かび、辛そうに表情を歪めている。



「……っ、あ、ぁ……っ……!」


「だから何痛がってんだよ、アンタもう死んでんだろうが。ただの死肉のくせに痛がんじゃねえ、うざってえんだよ」


「……ひ、っ……ぅ、うぅ……っ」



 恐怖に戦慄し、泣きじゃくる嗚咽がこぼれ落ちる。痛々しい程強張った彼女の身体を甚振いたぶりながら、トキは眉間に深い皺を刻んだ。



 ──何をしているんだ、俺は。



 ふと、そんな問いが脳裏を過ぎった。

 衣服を引き裂かれ、ぼろぼろと泣きじゃくって、ろくでもない男に組み敷かれた憐れな女を見下ろす。


 大事にしてやりたいと思ったはずだった。信じたいと思えたはずだった。──でも嘘だった。裏切られたんだ。俺の信じた女はどこにも存在してない──そう思うと、やるせなくて。



「……っい、っああぁ……!!」



 髪を乱暴に掴み上げ、曝け出された首筋に噛み付いた。悲痛な悲鳴を上げるその口に指を突っ込み、苦しみ喘ぐ声を奪い取って、トキは暴れようと強張る身体を無理矢理押さえ付ける。口の中に血の味が広がって吐き気がした。──だが、それでも止められなかった。



「……っう、うぅ……ぅっ」


「……は……、死んだ身体でも、血の味は人間と同じなんだな……」



 嘲るかのように、トキは乾いた笑みを漏らした。カタカタと震えるセシリアの両脚を掴み、白い太腿にも歯を突き立てる。強く痛むらしく、呻き声にも似たくぐもった声が口に突っ込んだ指の隙間からこぼれ落ちていた。

 辛そうに繰り返す呼吸を耳が拾って、怒りなのか悲しみなのか、よく分からない感情で占拠された胸が締め付けられる。


 ──流れる血はこんなに暖かいのに、全部偽物だ。彼女は幻なんだ。ここに居るのに、存在しない、ただの夢。



「……アンタ、あの時言ってただろ……」



 苦しげな呼吸の音に紛れるように、トキは小さく声を発した。



「……俺を騙したり、裏切ったりしないって、言ってただろ……っ」



 ──私は貴方を騙したり、裏切ったりしません……!


 真実の森を出た後、彼女はそう言った。いつもの凛と澄んだ瞳で、はっきりと。


 でも、あの言葉も、結局は嘘だ。



「……全部、嘘じゃねーか……っふざけんなよ!!」


「……っあ……!!」



 セシリアの口から指を引き抜き、どこにぶつけたらいいのかも分からない感情に身を任せて両手で細い首を絞めつける。手に力を込めながら怒鳴り付ければ、かは、とセシリアが酸素を求めて唇を開いた。苦しげに呻いて涙を落とすセシリアの顔が、ただただ哀しく、悲痛に歪む。



「……ト、キ、さ……っ」



 辛そうに、苦しそうに名前を呼ぶ声が、耳に痛い。やめろ、呼ぶな。こんな事をしてしまっている、こんな愚かな自分の名前を呼ばないでくれ。



「……トキ、さ、……トキさん……っ」


「……っ」


「ごめ、……なさい……っ、ごめん、なさい……っ」



 ──うるさい、黙れ。


 震える声が耳に届く度、その声を発せなくしてしまおうと強く首を締め付ける。しかし彼女は苦しげに呼吸を繰り返しながらもトキの名前を必死に紡ぎ、彼の頬に自らの手を伸ばした。



「……トキ、さん……っ」


「……」


「……っごめ、ん、なさい……、私、貴方を……っ傷付けたく、なかったのに……っ」



 セシリアの表情が悲痛に歪む。その表情も、言葉も、とにかく今は腹立たしい。自分の方が痛いくせに。自分の方が傷付けられているくせに。またそうやってアンタは、善人ぶった言葉を吐くんだ。



「……トキさん……っ」



 セシリアは名を紡ぎ、トキの頬にそっと震える手を添えた。その体温が暖かくて、優しくて、また苛立ちが募ってしまう。


 ──さっさと、その身体を壊してしまえ。


 そんな悪魔のような声がトキの心に囁いた。いっそ本当に、このまま壊してしまおうか。黒い感情に覆われて平静さを欠いた頭が、そんな暴挙を真に受けて醜い色で染まって行く。

 このまま手の中に収めた細い首を折って、壊してしまおうと。そう思ってしまった。怒りに任せて傷付けた彼女の身体を──夢の中の、幻を。


 だが、細い首を絞め付ける手はそれ以上動かなかった。

 頬に触れた彼女の柔い手のひらに、生温なまぬるい何かが伝って、流れて行く。



「……トキさん……」


「……」


「……っ、トキさん、お願い……」



 首を締め付けていた手が緩まり、ぽとりと、彼女の手に伝った雫が流れ落ちた。




「──泣かないで……っ」




 悲痛な声がそう紡いで、翡翠の瞳が悲しげにトキの目を見つめた。揺らぐ視界。薄紫の瞳。そこから溢れ出した雫は、次々とセシリアの肌の上に染みを作って行く。



「……っ、……!」



 トキの表情はみるみる歪み、震える唇からは耐え切れなかった嗚咽がこぼれた。一度決壊した目元から溢れ出した群青の塊は止まることなく、彼の視界を滲ませてこぼれ落ちる。


 胸が、痛い。苦しい。張り裂けそうだ。



「……っ、う……っぐ……っ」


「……トキさん……」


「……嫌だ……っセシリア……っ」



 セシリアの首を押さえ付けていた手が離れ、震える唇から弱々しく声が漏れる。トキはぼろぼろと頬を伝う雫を拭う事も出来ず、ただ肩を震わせて、自身が傷付けたその身体を抱き寄せた。



「……嫌だ……消えるな……っ、頼むから……っ」


「……っ」


「俺は……っ、アンタを、失いたくない……っ」



 縋るようにセシリアを抱き寄せ、泣きながら紡がれて行くトキの言葉。セシリアは悲痛な表情でそれを聞き入れ、震えている彼の背をそっと抱き返す。


 泣き縋るトキの声に、セシリアは答えなかった。否、答えられなかった。──自分の運命は決まっている。この階段は続くのだ、“終わり”まで。



「……ごめんなさい……」



 そう一言、涙声を震わせて謝るのが精一杯で。


 トキはセシリアの肩に顔を埋めながら、更に表情を歪めて涙を落とした。触れた肌の向こうから、とくとくと心地よく耳に届く彼女の鼓動。


 この体温も、心音も、全部、もうすぐ消えてしまう。



(……神なんか居ない……居るわけ、ない……)



 ──薄汚い俺には見向きもしないくせに、ただ純粋に生きているだけの彼女をこの世から奪い去ろうとする、そんな神なんて。居てたまるものか。


 彼女から伝わる熱が、煮え切らない哀しみをより一層深くしてトキは震える息を吐いた。

 今感じている体温は、紛れもなくセシリアの物なのに。──ここに、居るのに。


 どんなに彼女の温度を感じても、たとえ彼女を抱いて中に欲を吐き出しても、いくら手を繋いで唇を交わしても。彼女が手に入る事は、絶対に無い。


 それが苦しくて仕方ない。歯痒くて、やるせなくて、仕方がない。


 ……何で。



 ──それはセシリアを愛しているから?



 ふと、トキの脳裏にそんな言葉が蘇る。先日、修道院のシスターから尋ねられた言葉だった。

 その問いを思い返しながら、トキは涙でぼやけた視界を薄く開く。



(……愛?)



 馬鹿馬鹿しい、と一蹴するつもりだった。──しかし出来なかった。


 ──こんなものを、こんな哀しいものを、「あい」と呼んでいいのか。こんなに欲しくて堪らないのに、絶対に届かないものを。



(……セシリア……)



 大事にしたいのに、時々滅茶苦茶に壊してしまいたくなって。裏切られると分かっているのに、信じたいと──まだ思ってしまう。


 ──ああ、そうか。俺は……。



(……俺は……)



 ──幻を、愛してしまったんだな……。


 いつか消えてしまう、腕の中の淡い夢を強く抱き寄せて。

 トキは嗚咽を噛み、震える吐息を吐きこぼした。




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