第53話 恋の病


 1




 全員が水浴びを済ませ、ロビンの焼いた魚を胃の中に収めてしまってから数十分。満腹になって気が抜けたのか、セシリアはアデルやステラと共に丸くなって眠ってしまった。


 食事の際、彼女は普段と同じようににこにこと笑顔を振りまいてはいたが──時折その表情に影が落ちるように感じて、トキは眉を顰めていた。セシリアが一体何を隠しているのか、トキには検討もつかなかったが、おそらく良い事では無いだろうという事ぐらいは分かる。



(泉に、姿が映らなかったってのは……どういう事だ……?)



 あの泉には、「真実が映る」とロビンが言っていた。だとしたら、「何も映っていない」のが、セシリアの真実だとでもいうのだろうか。


 だがあれが、本当に彼女の真実なのだとしたら。



(……まるで夢か幻みたいじゃねえか、アイツが……)



 そんなはずない、とトキは己に言い聞かせる。何度も彼女に触れたし、何度も声を聴いた。あの体温が嘘だとは思えない。思いたく、ない。



「……」



 穏やかな表情で眠っている彼女を一瞥すれば、抱いているステラに頬を寄せ、アデルに寄り添われて、安心しきった様子で寝息を立てていた。あどけない少女のようなその表情に、トキはつい見入ってしまう。



 ──もしも、彼女が幻だとしたら。



 ふと脳裏に浮かんでしまう、そんな嫌な想像を振り払うように彼はかぶりを振った。眠るセシリアから視線を逸らし、苦虫を噛んだような表情で彼は俯く。



(……違う……アイツはただ、昔の記憶が無いから……泉に映らなかったとか、そういう事だろ……? ここに居ない訳、ない……)



 都合の良い持論をこじつけ、トキは顔を上げた。再びセシリアに視線を向ければ、彼女はごろんと寝返りを打った直後なのか毛布から体がはみ出してしまっている。相変わらずの寝相の悪さに半ば呆れつつも安堵し、トキはそっと重い腰を上げた。


 ──パサ、


 毛布を拾い上げ、セシリアを起こさぬようゆっくりとその肩に毛布を落とす。すやすやと穏やかに眠っている彼女の頭をそっと撫で、トキはさらりと流れる柔い髪を掬い上げた。


 ふと、そんな彼の背後から視線を感じ、トキはチッ、と舌を打つと不服げに振り返る。



「……何見てやがる」


「え? あ、いやあ〜、何か意外だなーと思って」



 彼から睨まれる事にも流石に慣れて来たのか、トキの鋭い眼光を見事にスルーしてロビンは答えた。トキは更に不機嫌そうに眉間を寄せたが、それすらもお構い無しにロビンは続ける。



「なあなあ、トキとセシリアってさ、結局どういう関係なんだよ? 恋人じゃないって聞いたけど」


「……ただの旅の連れだ」


「うっそォ〜?」



 ニマぁ、と厭らしい笑みを浮かべるロビンにトキの眉根がぴくりと動いた。何だこいつイラつくな、とつい苛立ちを覚えるが、ロビンはやはりにやにやと嫌な笑みをこぼしながら、元居た場所へ戻るトキを見つめている。



「セシリアがさあ、ずっとトキの事は“優しい人”って言ってたんだよ。最初マジで騙された気分だったけど、なんかやっと納得したわ。お前、セシリアにだけは優しいんだな」


「……別に優しくねーよ」


「優しいじゃん。見てたぜ? 俺らが魚獲り行って帰って来た時、お前セシリアの事抱き寄せてたろ?」


「……」



 じろ、と目の前の赤髪筋肉ゴリラを睨むが、彼はやはりにやにやと楽しげに笑うばかりでトキの牽制など全く通用していない。覗き見とは良い趣味してやがる、と皮肉を脳内だけで吐きこぼしつつ、つーか抱き寄せるどころかもっと凄い事してたけどな、と彼は溜息混じりに焚き火の前に座り込んだ。

 皮肉を投げていちいち彼を相手取るのも面倒である。トキは軽口の代わりに挑発的な笑みを浮かべ、「それで?」とロビンを見遣った。



「俺が二人っきりでアイツを抱き寄せてたから、何だってんだよ。羨ましいのか?」



 結局のところ皮肉じみた発言が飛び出してしまったが、まあ仕方がない。そんなトキの挑発に、ロビンは一瞬ぽかんと目を見開いたが──ややあって深く頷いた。



「何言ってんだ、そんなの当たり前だろ」


「…………、は」


「いや、マジで普通に羨ましいわ」



 あまりにも率直すぎる返答に、逆にトキが面食らってしまう。しかし強く拳を握るロビンは、真っ直ぐな瞳で更に熱く語り始めた。



「だってお前、あんなに可愛い女の子だぞ? 可愛いし優しいし良い匂いする女の子だぞ? そりゃ抱きつきたいだろ。胸に顔埋めてえよ」


「……」


「え? トキもそう思って抱き付いてんじゃねえの? あわよくばおっぱいに顔埋めよう的な……」


「テメエと一緒にすんな変態ゴリラ……」



 堂々と何を言ってやがるんだ、コイツは。


 そもそもアイツに顔を埋めるほどの乳はない、と言いかけて、トキは何とかそれを飲み込んだ。そりゃまあ、先ほど彼女の身体を触ってしまった身分では偉そうな口も叩けないのだが。



「っていうか、セシリアって何かエロいよな」



 ……にしても、この男は些かストレート過ぎるのでは無いだろうか。トキがぴくりと眉根を寄せるが、ロビンは大真面目な表情でセシリアについて語り続ける。



「何つーの? 清楚で可憐なお嬢様タイプだけどさ、何かこう、無防備っつーか。俺のブッカブカの服着てんのに平気で屈んだりして服の隙間から胸が見えちゃったりとか……」


「見たのか」


「……アッ、イエ! 違います! 見てませんからお願いナイフ下ろして!!」



 どす黒いオーラを放ちながらナイフを向けたトキに慌ただしく弁解し、ロビンは引き攣った表情でたじろいだ。



「いや、でも、トキも思うだろ!? セシリア可愛いなって……!」


「……っ、は……?」



 今にも果物ナイフをロビンに向かって投げつけそうだったトキだが、ロビンからの問い掛けにぎく、とあからさまに表情を強張らせて不自然に固まってしまった。その反応に、今度はロビンがにやりと口角を上げる番で。



「……おやおや? 何だ何だあ? その反応は」


「……っ」


「……ははーん。さてはお前、図星だろ。クールぶっておきながら、実は可愛いって思ってんな? セシリアの事」


「……は!? ばっ……! 思うわけねーだろあんな世間知らずの天然ボケに!!」



 熱を帯びる頬をストールで隠したトキはその場に立ち上がり、勢いよくがなり立てる。しかしロビンはニヤつくばかりで、トキは苛立ちを覚えながら彼を睨み付けた。



「そう強がんなよトキぃ〜。分かる分かる、セシリア可愛いよなあ。あんな可愛い子に心配して貰えてるお前に相当嫉妬したぜ俺、最初」


「……っ」


「あーあ、お前が居なかったらソッコー口説いてたのになー、俺。でもセシリア、最初からずっとお前の事しか見てないからさあ……途中で虚しくなって来ちまって」


「……な……!」



 想定外の発言にトキは更に頬を赤らめる。即座にストールを口元まで引き上げ、熱く火照る頬を何とか隠すが、泳ぐ視線までは誤魔化しきれなかった。動揺するその様子を眺め、面白おかしそうに笑いを噛み殺しているロビンに殺意が湧く。



「……で? セシリアの方はそんな感じだったけど……トキは? 実際セシリアの事どう思ってんだよ?」


「……っ、何とも思ってねーよ……」


「嘘つけ。好きなんじゃねーの?」


「は、はあ!? そんなわけねーだろ!」



 ついムキになって声を荒らげてしまい、トキは動揺を隠すように「逆にお前はどうなんだよ!」と半ば投げやりに問い返した。するとロビンはキリッと表情を引き締め、真っ直ぐな目で堂々と言い放つ。



「いや俺は普通に、セシリアを性的な目で見てる」


「殺す」


「うそうそうそ!! 冗談! 冗談だって!!」



 ゆらりとナイフを構えたトキから全力で後退するロビンだったが、散々揶揄われたトキの苛立ちはピークに達しており、問答無用で彼に向かって果物ナイフを放り投げた。「ぎゃああ!?」と悲鳴を上げて何とかそれを避けたロビンにチッと舌打ちを放ち、トキは更に別のナイフを構える。



「……外したか」


「おッ前!! 普通マジで投げるか!?」


「テメエ意外と俊敏だな、ゴリラのくせに」


「誰がゴリラだ!!」



 憤慨するロビンを適当にあしらい、トキは小さく溜息を吐きこぼすと再び焚き火の前に腰を下ろした。チラリとセシリアに目を向ければ、此方がこれだけ騒いでいるのにも関わらず獣共と一緒にすやすやと寝息を立てており、一向に起きる様子はない。


 ふと彼の脳裏に過ぎったのは、先程ロビンが揶揄して言い放った言葉。──好きなんじゃねーの?──そんな、馬鹿馬鹿しいそれで。



(……別に、好きとか……そういうの、無いだろ……)



 愛だの恋だの、トキにとってはくだらない感情でしかない。人を信じる事を避け続ける彼にとって、誰かを愛する事など出来るはずがないのだ。


 ない、はずなのだが。



『──私、貴方に嫌われてしまうのが、ずっと、怖くて……!』


『──でもセシリア、最初からずっとお前の事しか見てないからさあ……』



 二人がそれぞれ口にしたそんな言葉に、僅かながら己の心が揺れ動いてしまったのは事実だった。──好きなんじゃねーの?──というロビンの揶揄が再び蘇り、違う、とトキは唇を噛む。しかし何故だか胸がざわついて、むず痒いような、眩しいような。よく分からない感情がふわふわと膨らんでしまって。



(ちが、う……俺は、別に……)



 ぼやぼや、脳内の処理が上手く追いつかない。顔がじわりと熱を発して、何やら動悸もおかしくなってきたような気がしてしまう。トキは苦虫を噛み潰したように表情を歪め、ごろんとその場に横になった。



(……くそ……! 何だこれ、気分悪ィ……)



 そのまま不貞寝でもするかのように、トキは黙って瞼を閉じる。「あれっ、トキ、もう寝んの?」と声を掛けてくるロビンの言葉も無視して、彼は泥の中に沈むように、夢の世界へと落ちて行ったのであった。




 2




「トキさん、おはようございます。もう朝ですよ」



 ぼんやりと白む意識の中、そんな心地よい鈴の音が響く。しかし重たく閉じ切った瞼はなかなか持ち上げる事が出来ず、未だぼんやりと夢うつつを彷徨う意識のままトキが返事すらも返さずにいると、「あれ、トキまだ寝てんの?」と気に入らない声も耳に届いた。



「へえー。意外と寝坊助なんだなァ、トキは」


「……あ、いえ……。普段ならもうとっくに起きてる時間帯ですし、起こせば直ぐに起きてくれるはずなんですけど……やっぱりまだ疲れてるのかも。離れてる間は呪いの発作も強かったみたいですし……」


「あ、そうなのか。どうする? もう少し寝かせておくか?」


「うーん……そうしたいんですけど……。でも遅くまで起こさなかったら、それはそれで怒られてしまいそうなので……」


「あー、そりゃ難しいな」



 そんな会話を繰り広げる二人の声を耳に流し込みながら、トキは「おい、うるさい、聞こえてんだよ」と文句を吐きこぼそうと口を開いた。──が、それは声にならない。



(──あ……?)



 ぼんやり、思考が上手く働かない頭の中。口から溢れるのは浅い呼吸を繰り返す音だけ。普段から朝は気怠いが、ふと持ち上げようとした体がとんでもなく重たく感じて、トキは覚束ない意識の中で困惑した。



(……何だ、これ……体が……動かない……?)



 浅い呼吸を繰り返しながら、トキは閉じきっていた瞼を無理矢理こじ開ける。すると目の前で彼の顔を覗き込んでいたセシリアと目が合い、彼女は「あ!」と表情を綻ばせながらいつも通りの微笑みを浮かべた。



「トキさん! おはようございます!」


「……」


「……? トキさん?」



 虚ろな瞳がセシリアを映す。返事が帰って来ない事に首を傾げた彼女がもう一度「トキさん、」と呼び掛けてみたが、やはり彼は答えず、それどころかなんと彼は再び瞼を閉じてしまった。



「……え? あの……!」



 起きないトキにセシリアは困惑する。──しかしそこでふと、彼女はトキがはあ、はあ、と苦しげな呼吸を短く繰り返している事に気付いてハッと目を見張った。



「……トキさん!? どうしたんですか!?」


「……、は……」


「……あり? トキ、ちょっとデコ貸してみ」



 ふと、セシリアの背後から身を乗り出したロビンが片手を伸ばしてトキの長い前髪を掻き分ける。そのまま汗ばんだ額に触れ、やがて彼は苦く笑った。



「……あちゃー。結構熱あるな」



 告げられた言葉に、セシリアの表情が即座に歪む。彼女は長い手袋に包まれた手で口元を覆い、不安げに瞳を揺らした。



「熱……!? そんな、どうしましょう……! ごめんなさいトキさんっ……私、手袋してたから全然気が付かなかった……!」


「セシリアの魔法で治せねーのか?」


「……わ、私の魔法は、傷を癒すのは得意ですけど体調まで回復させるのは難しくて……。腹痛とか頭痛を緩和するぐらいなら出来ますけど……」


「あー、そうなのか、弱ったな……。とりあえず立てるか? トキ」



 二人の会話をぼんやりと聞きながら、トキは再び力無く瞼を持ち上げた。視界に入ったのは、心配そうに自分を見下ろしているセシリアと、此方に手を差し向けて来るロビンの姿。彼は眉間を寄せ、何とか力を振り絞ってふらりと上体を起こしつつ、差し向けられているロビンの手をバシン! と払い除ける。



「イッテェ!? てめ、何すんだ!! 人の親切を!」


「……うるせぇ、要らん……一人で、立てる……」



 喚くロビンの声が頭にガンガン響く中、己の口から零れた声が酷く掠れていて些か驚いた。喉が焼けるような痛みを放って、ゴホゴホと咳込めばセシリアが慌ててその身体を支える。



「トキさん! 大丈夫ですか!? 無理しないで……!」


「……っ」



 至近距離で見つめて来る翡翠の瞳。見慣れているはずのその瞳と視線が交わった瞬間、トキの胸がどきりと跳ね上がって途端に頬が熱を帯びた。じわりと手のひらに汗が滲み、トキは逃げるように彼女から離れる。



「……っ、近ェんだよ、馬鹿!!」


「……へ……!?」



 想定外の言葉を投げられ、セシリアはぽかんと目を丸めた。ふらふらと歩き出す彼がアデルに心配そうな視線を向けられているのを困惑気味に見送りながら、彼女は首を傾げる。



(……ち、近かった、かな……?)



 毎晩のように口付けをしている彼に、まさか距離感で文句を言われる日が来ようとは。寧ろ普段は彼の方から距離を詰めて来ている気が……、と眉根を寄せて疑問符を浮かべるセシリアの背後で、ロビンは顎に手を当てながら「ははーん……?」と何やら不敵に笑みを描いていた。



「……なるほど。アイツをこじらせて、知恵熱出しやがったな?」


「……こ、コイのヤマイ……?」



 ぽろりとロビンの口から発せられた言葉に、セシリアはハッと目を見開いて昨夜の食事風景を思い出していた。──火に炙られた焼き魚に手を伸ばしたトキが、「あ、お前それやめとけよ。ニゴイだぞ? 泥臭くて食えたもんじゃねーだろ」とロビンに止められていた、あの時の事を。「魚なんてどれも同じだろ、食えりゃいい」とトキは素っ気なく返し、炙られたニゴイに口を付けていたが──まさかあの時のに、病原体が……!?



「……そ、そんな! どうしましょう、コイで病気になる事があるなんて……!」


「恋なんてのは、ある意味不知の病だぞ。アイツ経験だけは豊富そうだけど、なんつーか本気で向き合った事とか無さそうだからなァ。こじらせたんだろ」


「不知の病!? ど、どうしよう、もう食べちゃった後ですし、もしかしたらお腹も壊しちゃうかも……!」


「……うん?」


「私、少し治療して来ます!!」



 不可解な台詞と共にトキに駆け寄って行った彼女を見送り、今度はロビンが首を傾げた。その後、「トキさん、お腹見せて下さい! 魔法で治療しますので!」と突然セシリアに詰め寄られたトキが再び顔を赤く染めて「な、なんだいきなり! やめろバカ!」と掠れ声で抵抗しているのを眺めながら、ロビンは小さく溜息を吐く。


 一体何を見せつけられているんだろうか、自分は。



(……なんかアイツら、あのまま一生進展しなさそー……)



 などと考えながら呆れがちに彼らを見守っていると、ふわふわと空を飛んでいたステラがのしっ、とロビンの頭の上に降りて来た。ムスッと頬を膨らませ、不服気な様子のステラもまた、呆れたように前方の二人を見つめている。



「……言わずとも分かるぜ、ストラフティル。なんかアイツら、ほとんど両思いみたいな雰囲気のくせに、もどかしくてムカつくよな」


「プギ」


「くっ……泣けるぜ。俺もセシリアに心配されたい……」


「プギ」



 ステラはロビンの言葉にこくりと深く頷く。そんなステラの背中をぽんぽんと撫で、「でも、まあ、」とロビンは微笑んだ。



「……あんな二人を見てんのも、退屈しなくて俺は割と面白ェけどさ」


「……プギ?」


「まあ今は黙って見守って、二人の仲がこじれるの待っとこうぜ。んで、アイツらが喧嘩したタイミングで、俺達がセシリアを奪いに行く。これで完璧だ!」


「プギー!」



 ロビンの提案にステラは瞳を輝かせる。嬉しそうなステラにロビンはニッと悪戯っぽく微笑んで、前方で未だ言い合っている二人と、それを不思議そうに見つめるアデルの元へ歩き始めた。


 平穏に流れる彼らの旅路。ロビンは頭上のステラの背を撫でながら、ふと草原の先を見つめる。



(……カーネリアンまでは、まだ少し距離がある。多分一時的なモンだとは思うけど、何かの病気に感染してる可能性も捨てきれねーし……どっかでトキは少し休ませねーとな)



 ロビンは冷静に考え、ふとこの辺りの海沿いに小さな村があったことを思い出した。穏やかな美しい浜辺と、大きな教会のある、あの村。



(あの村でトキを休ませるか)



 ロビンは一人結論を出し、先ゆく二人に声を掛け、自ら先導して歩き始める。──向かう先は、海沿いにぽつんとある小さな集落。


 セシリアの育った村、セシルグレイスへ──知らず知らずのうちに、一行は歩き始めていた。




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