底の見えない あわい 雲をも摑む

底の見えない あわい 雲をも摑む

摩訶不思議の宴

合間から ぴょこり白い兎

長身のススキ 煩わし宙を吐く


汚濁に啼く空蝉

夏の夜の夢で魘され

嫌気が挿す暑ぐるい


廃線に飾られた不適当なトロッコ


幸せになれるってお呪い

燃料は漫談で燻る 其れもまた風流

夜嵐に行方を委せる


すると華灯が瞬ぎ、

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