第150話 【ほとほと】

平らな世には屹度両端に大勢の華が嗄れて

それでも路は艶に馨る酔うで見えず視界に

含み笑う空から「何か見えましたか?」と

金糸雀は哭いて暮れ。もう何も感じないが

この身が有るのか殆幾ほとほと困り果て終いそうで

「可笑しいのですか?」と、巧くわらえて

けっこうなことだと満ち足り、夢は叶う。

君に看取られること綴じられる世に安息を

アナタにもしあわせをあげたいと思うから

わらってゆきますと自然と吐息と今堕散る

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