不幸な彼らが幸せになるまでの、奇蹟の話。

タイムリープを使って彼らはただ遊びに行く。もちろん相葉には目的があるのですが、実際にやってることはそれだけなんです。
でも本当ならそれは、わざわざタイムリープなんて使わなくてもできることのはず。普通に遊んで、楽しんで、そしてその時間を共有する相手がいて、時に恋をする。そんな当たり前を、彼らは不思議な時計を手にしてようやく得ることができた。
奇跡で与えられた有限の当たり前の先には、悲しい未来が待っているかもしれない。
けれど、何度も時間を巻き戻しながら、寄り添い合いながら今を生きる彼らの物語はとても温かく、胸に沁みました。

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