第53話

次の日になって、楓が着く時間をそわそわしながら待っていた。



「悠真、あのさ。」



「ん?どした?なんかあったか?」



真剣な顔の俺にすぐ気づいてくれた。




「昨日、家の前で楓と話してたらさ、

柿崎がきたんだよ。」



「柿崎?懐かしいな!

懐かしいって言ってもここで見るけどな!」



「中学のとき柿崎が楓のこと好きだったのは知ってるよな?」



「おー!そうだったな!有名だったもんな!(笑)」



「なんかあいつ、高校でも楓につきまとってたらしいんだけど、最近は落ち着いてて、

なのに急に昨日現れてさ、また楓に話しにくるって言ってたから、悠真もたまにでも楓のこと見ててくんねーかな?」




「まじかよ。筋金入りのストーカーじゃん。」



「俺が一緒にいるときは大丈夫だと思うんだけど、でも、ずっといれるわけじゃないから、、、。」



「おう!俺も気にかけとく!

俺にとっても大事な仲間だからな。」



「絶対1人にしたくないんだ、、、。」



「うん、わかった!

お前も、こういうときに頼ってくれるなんて、ホント変わったよな!(笑)」



「そうか?(笑)」



「てか人に頼るお前を見たのがはじめてかもしんねー!(笑)」



「それはないだろ!(笑)」



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つなぐ糸 青山 楓 @kaede_aoyama

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