第2話戦場のメリークリスマス

「おい、性の六時間って知ってるか?」


なぜか、いきなりデブのあいつが声を上げた。


「おい、なんだ?ヤマト?」


目の前に、現れた敵を、セミオートの銃で倒す。

なんか、敵が殺気に満ちてる気がする。


「ヤ・リ・マ・ク・リ・ス・マ・ス!おっ、死んどけ!」

ヤマトが僕の背後の敵をナイフでとどめを刺しながらそう答える。


「何下品なこと言ってるんだ…よっ」

サッと敵の銃弾を交わしながら反撃。


どうやらラストキルを取れたらしい。


ヤマトが言いたいことはこうらしい。


ーーーーーー

24の夜9時から25の3時までは、日本各地ででせっせと地震の実験を行ってる、研究者が沢山いるらしい。だから実験装置を持たない研究者たちは、憎んでこう名付けたらしい。


性の6時間(ヤリマクリスマス)と

ーーーーーー


「って僕らがオンゲーやってる時間と一緒じゃねぇかw」

何かが、おかしい。


「そうだよ、この戦場にいるすべての人間は同士なんだよ。」

いや、それはそうだろ。

本当に突っ込みしか出てこない。いや、クリスマスイブに白米食って

デブのこいつをゲームをしてるということに悔しさを突っ込みに込めることしかできてない。


「やっぱり…お前は見越して、9時から通話しながらオンゲーしようって言ったのか」

「なんせ大事な友人がリア充になってたら困るからな」

全く。ヤマト。お前ってやつは。


絶対に許さない。非リア充だと決めつけたことを。


怒りがこみあがってくると同時に試合が開始した。

気の抜けたビープ音と共に非リア充たちが走り出す。


「行くぞ!非リア充を狩る時間だ!」

「全くヤマトって奴は」



少し時間がたって。フィールド上空に花火が上がった。

どうやら、0時を回ってしまったらしい。

6時間も折り返しを過ぎたくらい。

このゲームは外国人プレイヤーが多いので、動きを止め花火を見上げ、

チャット欄にはイエス生誕を祝う文字が。


「きれいだな」

そんなことを漏らし、ヤマトと向き合う。


「メリークリスマス!」


そして、また戦場へ走り出す。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

クリスマスの裏表。 @10-

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る