クリスマスの裏表。

@10-

第1話名前だけでもクリスマス

12/24。この日付に何を思い浮かべるだろうか。


クリスマス。

そう、クリスマスイブである。この時期は、誰しもがソワソワする。そんな日


さらには、今年のクリスマス(イブ)は三連休。

大抵高校くらいならもう冬季休業。もとい冬休みに入っていることだろう。

だから、そんな浮かれた気分も助長される。


冬休み、しかしながらこの金曜日に入ったばかり。

金曜日に週末の打ち合わせをして、いつものように待ち合わせることができる。

なんて素晴らしい。


ビバ!クリスマス!!


この日ばかりは、キリスト教に…いや。


Thanks for Jesus!


おっと、こんなに浮かれてしまった。


「お待たせ!待った~?」

その一言で、駅のホームに意識が引き戻される。

考え事をしていると、その反動ですぐに反応できなくなってしまう。


「もうっ!また考え事してたでしょ!」

「ごめんごめん。すぐに反応できないんだったら考え事やめた方がいいよね」


そんなことを言って彼女を合流する。

こんな適当な僕でも、考えを読んでくれる彼女には、感謝しかないな。


少し、雑談をしてから映画館に向かう。

たまたま、小説を実写化した映画がやっていてお互いに気になっていたので

見に行くことにする。

なんせ、娯楽の少ないこの田舎。

趣味が一緒で付き合ったので、中でも見たい映画は迷わないからデートの打ち合わせなんていらない。


「ん~今回満席だって~」

彼女がそういいながら、チケットを差し出してくる。

どうやら、事前に席を予約していたようだ。

「ありがとう。」

そっけない一言で返してしまう。

彼女を見るとふふんと、胸を張っている。コートだからあんまり分からないけど。

そうやって、いつもと変わらないデートをして、大体17時くらいになったので解散。


「「よいお年を」」


また、来年もいい年でありますように。今年はいい年だったので。

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