本作は、そうぞう大学に集まる数人の交差点のようなものです。嘘のようでもあり、リアリティーもあります。ひとの縁を恋しがる若さが溢れております。本来、大学を経験した者からは意外な方向へとどんどん転がり、ラストでは私は作者さまの苦しみを感じました。ここに行き着くには、どれ程辛かっただろうし、また、家族を優しい心で包んできたのだろうと思います。是非、お立ち寄りください。